角川ビーンズ文庫 少年陰陽師 禍つ鎖を解き放て

著者名：結城光流【著者】/あさぎ桜【イラスト】

KADOKAWA（2014/12発売）

• ISBN：9784044416089

内容説明

時は平安。晴明の末孫・昌浩の目下の悩みは、彼をなにかとライバル視する陰陽生・敏次の“嫌み攻撃”。相棒もっくんに慰められつつ仕事に励む昌浩のもとに、右大弁・行成が怨霊に襲われ死の病に冒されている、との報がはいる。だがその事件の裏には、この怨霊を呼び起こした謎の術者の存在があって――。晴明の式占にあらわれた“不穏な影”とは何か？　半人前陰陽師奮闘記、怒涛の新章スタート！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[七月せら]

〈再読〉「……言えないことを胸の中に抱えているのは、辛いな」。昌浩も、紅蓮も、彰子も。昌浩につらく当たる敏次も。皆みんな、それぞれに抱えている秘密や想いがあって、思い悩んで、それでも自分らしくあろうと頑張っている。見える形で、見えない所で、そっと差し伸べられる手や言葉がとても温かい。それはきっとどんな呪詛にも勝る、大切な人への祈り。

2018/10/26

[梅みかん]

風音登場。六合も本格的に登場してきたし、新章も楽しい。吉昌の親馬鹿っぷりとか、要所要所に面白さがちりばめられてる。

2019/05/01

[まりもん]

新章突入ということで新たな敵が登場。それも晴明クラスの力を持っているもよう。簡単にはこの敵は倒れないことだろう。敵が呼び起こした怨霊が行成を呪い始めた為に必死に助けようとする昌浩。 また新たなキャラで陰陽生の敏次がちょいちょい嫌味を言ってその一言で落ち込んでしまう昌浩が不憫でもっくんがちょっとずつ反撃しているのが親心ぽくて良い。 怨霊は何とか退治してもまだ本命の敵を倒していないので都の不安はまだ続く。百足ももっと解りやすく昌浩にアドバイスをして欲しい。

2012/04/06

[綾乃]

窮奇との戦いも去り、陰陽生の敏次からの嫌み攻撃を受けるながらも真面目に仕事に打ち込む昌浩だったが、加冠役の藤原行成が怨霊に襲われたとの報告が入る。 その影には風音と名乗る女術師の存在があり、行成以外にも命を狙われる晴明。 昌浩は呪詛を返し、怨霊に取り憑かれた敏次と狙われた行成を助け、誰も傷つけない最高の陰陽師になれるのか、風音の目論みとはいったいなんなのか、新章風音編スタート。

2020/04/13

[キカゼ]

もう何回目の再読か。何度読んでも面白い

2021/04/11