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内容説明
「多分わたしはあなたの腹違いの兄だと思います……」ある日、柳沢(やなぎさわ)教授の弟・次郎(じろう)に一本の電話がかかってきた。原風景の向こう側をさがしに行く――。Y大経済学部教授、柳沢良則。道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、道路交通法を遵守し、自由経済の法則に忠実な学者の、克明で愉快な記録である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
14
真夜中の無言電話、教授と花子のお仕事見学、絶対音感など、様々な題材で描かれるエピソードが素敵。中でも教授の異父母弟・次郎の実の父の子(ややこしい)に会いにいくエピソードが印象的。しかもタイトルが"悩み上手"とな…。果たして悩み上手なのは誰だったのだろう。途中に出てきた教授の御隠居姿がなかなか様になっていて面白かった。2015/09/12
夜の女王
4
☆☆☆2018/04/01
アイアイ
4
異国からの間違い電話「遠く離れて」、腹違いの兄弟からの一本の電話を受けた次郎の「悩み上手」久々に再登場の小谷・梅川教授、衝突の多い旅で刺激的。爽やかな物語が多かった。2015/02/09
a_yokota
4
教授宅に深夜にかかる謎の電話。学生が騒がしい、と大学を辞めてしまったある教授の真の理由。教授の血の繋がらない弟・次郎に、実の兄だと名乗る男から電話がかかってきた話がいい。「なーんにもわからなかったよ」と笑顔で言い放つのが清々しくて。2011/12/22
龍田
3
好敵手の追憶が好みの話です。養子の次男の腹違いの兄、昔は結構当たり前にいるんだよな。取り敢えず、遺産で揉めたりしなくて良かった。それにしても顔はそっくり。2022/02/02