集英社文庫<br> バスティーユの陥落 小説フランス革命3

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集英社文庫
バスティーユの陥落 小説フランス革命3

  • 著者名:佐藤賢一【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087467604

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内容説明

弁護士デムーランの扇動で起ち上がったパリ市民。暴動は一気に燃え広がり、圧政の象徴、バスティーユ要塞を陥落させた。さらに、ミラボーの立ち回りによって、国王に革命と和解させることにも成功する。勝利に沸き立つ民衆だったが、食糧難と物価高は改善されず、暮らしは一向に楽にならない。再び不満を募らせた彼らがとった、大胆な手段とは――。歴史巨編、急展開の第3巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

57
民衆の怒りがバスティーユを陥落させました。それでも国王が動こうとしないのがその後の混乱を招いたのでしょう。革命は前進せず、パリからは不満の声が上がるのも分かります。ロペスピエールら第三市民議員の「自分たちが正義」という独裁的な考えが起こり、後の恐怖政治をも連想させますね。ミラボーはおそらくこのことを見抜いていたのかと思うと只者とは言えません。「人権宣言」が出ても困窮は変わらず、女性たちの行動が起こるのも納得できます。最後の密使との会見がミラボーにどういう運命をもたらすか気になってしかたありません。2014/10/30

KAZOO

41
小説版のフランス革命はやはり人物が主人公となっているので、世界歴史などの本で読むよりも臨場感の点で勝っています。デムーランの煽動演説で革命勃発、ミラボーの立ち回りなど結構読んでいて明治維新などとかぶるような感じがして今後が楽しみです。それにしても解説陣が豪華ですね。前回は鹿嶋先生、今回は篠沢先生です。2014/08/23

Book & Travel

36
デムーランに率いられ蜂起した民衆は、要塞的な存在でもあったバスティーユの牢獄を襲撃。革命は成功した様で、議会の停滞で世の中は良くならず、今度は女たちが動き出す。相変わらず臨場感に溢れていて面白く、一章が短いのでどんどん読めてしまう。ミラボー、ロベスピエールら、個性的に書き分けられた人物の視点を次々に変えて話が進む所も、各々の考えの違いが分かって興味深い。革命は一気に進んだのはでなく、この段階では王政廃止など誰も考えていない。世界史で勉強したはずのフランス革命だが、かなりうろ覚えだったことを思い知らされる。2024/08/21

金吾

35
大勢は理念ではなく生活をするために革命に賛同すると言うのが革命の本質ではないかと感じる一冊です。生活には様々な要因があり、思ったようにはならないものだなあと感じる一方、女性たちが行動に移っていくのも納得出来ました。2021/08/14

特盛

24
パリ市民はバスティーユを襲撃する。守備隊はフランス国民同志で争う馬鹿らしさにやる気なく、武器庫は解放される。これで民衆に武器が行き渡った。民衆、確変状態。ルイ16世は国民と和解。議会は歩みが鈍い。景況が改善しない中、女たちはパリに行進しパンを求める。挙句の果てに国王をパリに連れて帰る。女性、母達の野性的強さに当時の人は舌を巻いたであろう。さて、第三身分が一枚岩でないことが徐々に明らかになってきた。抑圧には皆反対で纏まっても、自由の形は色々あり、お互い相容れないものだ。近代の呪いの始まりだ。2024/05/22

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