集英社文庫<br> 議会の迷走 小説フランス革命5

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集英社文庫
議会の迷走 小説フランス革命5

  • 著者名:佐藤賢一【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087467833

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内容説明

国王ルイ16世からの密使を受け、王家のために働く決意をしたミラボー。議会で熱弁をふるい、王妃マリー・アントワネットと対面するが、身体は病魔におかされつつあった。一方、教会改革を目指すタレイランの聖職者民事基本法は、僧侶たちの猛烈な反発にあい、難航。軍を掌握したラ・ファイエットが、議会でも影響力を強めてゆく。入り乱れる思惑、激化する権力闘争――革命の行方は? 波乱の第5巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

42
理想、野心、革命は混迷していきます。ラ・ファイエットが台頭し、国王をもしのぐ権力を掌握しようとしていく中で、ミラボーの王家のために働く決意が潔いと思いました。教会改革を目指すタレイランの聖職者民事基本法は僧侶たちの反発で難航していきます。権力争いが起こり始め、ここが1つのフランス革命の山場なのではないでしょうか。王に代わり新たな王を生み出すことは革命ではなくなるため、それを阻止しようとするミラボーにも目が離せません。ただ、ミラボーに昏い影が見え始めたのが気になります。2014/10/31

KAZOO

22
ここら辺がフランス革命の一番の山場となってくるのでしょうが、ミラボーにかなり力を入れて書いている感じがします。王と議会の間を取り持ちながら議会でのやり取りなど臨場感がすごく出ている感じがします。ミラボーはこの間でいなくなり次はロベスピエールの活躍が見られることとなるのでしょう。2014/09/17

眠る山猫屋

21
タレイランがますます良い味出してきます。ミラボーとのコンビは絶妙。ひねくれ具合がツボ。ロクデナシ具合が煌めいてます。それにしても、ミラボーの体が心配・・・。  デムーランの庶民ぽさが、身近過ぎです。頑張ってほしいなぁ。2014/07/10

飛鳥栄司@がんサバイバー

15
「”尻尾を振るべきは・・・” 餌を投げてくれる相手だと、犬とても承知の話だ。」この巻で一番印象に残った一節。これぞ政治という一節ではあるが。聖職者民事基本法がなんとなく頓挫しかけたり、ナンシー事件が起こったり、綺麗事では片付かない出来事のせいで、議会自体が空回りしている雰囲気。ロベスピエールはあいも変わらず理想論と正論を前に押し立てるだけで、政治の何たるかを未だに理解切れていないというか。こうなると、ミラボーの老獪さとタレイランの豪胆さが革命推進の鍵になるのも致し方なし。ちょっと小休止的な巻。2021/10/28

e

13
ミラボーの大活躍にワクワクしながら読み終えた5巻。駆け引きが絶妙ですごい、、、!わたしもミラボーに教えを請いたい。そしてデムーランとリュシルの結婚が決まって本当によかった!最近ミュージカル1789のDVDをよく見ているので余計に感情が入りました。次巻で結婚式をみれることに期待です。2018/11/08

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