内容説明
【第68回毎日出版文化賞特別賞受賞】ジャコバン派の独裁を完成させるべく、エベール派を処刑したロベスピエールは、革命当初からの盟友・デムーランやダントンらをも断頭台へ送ろうとする。デムーランの妻リュシルは、逮捕された夫を救おうとロベスピエールに哀訴するが、彼の口から思いもかけない激しい言葉が吐き出され――。共に理想を追い闘ってきた男たちの道は、どこで分かたれてしまったのか。非情なる別れ、慟哭の第17巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
55
この本を含めてあと2冊となりました。いつも思うのですが、教科書や歴史の本では数行あるいは数ページで終わるところをうまく描かれていると感じます。人間が主人公ということがよくわかります。それにしてもロベスピエールという人物はどんどん理想主義あるいは恐怖政治的な方向に走ってしまうということである意味決着を見通していたのかもしれません。2015/04/22
Y2K☮
35
己の信じる正義を実現する為、意見を違えたかつての盟友ダントンとデムーランを処刑するロベスピエール。私情と理念の混じった、らしからぬ苦悩。デムーランの妻リュシルとの一幕は創作だが壮絶。親友を怪物にしたのは俺だと嘆くダントン。革命が革命であり続ける為に必要な清廉さを一身に背負わせた事が彼を変えてしまったと。己の幸福を諦めて革命の為だけに生きるロベスピエール。その彼を支える為だけに血に塗れるサン・ジュスト。独裁完成。だがほんの数か月後には断頭台に上る事になる。疲弊しきった彼らも心のどこかでそれを望んでいた様な。2015/04/21
特盛
32
恐怖政治下で片っ端から人が処刑されていき、誰もいなくなってしまった感。ダントン処刑後の「最高存在の式典」はもはや喜劇的にさえ映る。ドリフの最後みたいなカオス。こんなところまでたどり着いてしまった中心人物ロベスピエールの心理描写が小説全体とおしての一つの読みどころであった。「そう来たか、ほんまいかいな!」と思ったが、そこは小説だし、これはこれで良かったか。作者にご苦労さんと言いたい。1年以上にわたってちびちび読んできた小説フランス革命も本書を含め次で終わりと思うとちょっと寂しい。2025/11/28
e
24
とうとうダントン・デムーラン・リュシルがいなくなってしまいました。初期の頃から登場していた人物だからこそ喪失感がすごいです。ダントンの言った、1789年のフランスは不幸だったから革命が起きた。1794年のフランスは誰も起ち上がらない程度には幸せだ。革命は成功したという言葉に目頭が熱くなりました。遂に次巻で最終巻ですが、ロベスピエールがどう描かれるのか気になるところです。2018/12/13
飛鳥栄司@がんサバイバー
16
連ドラは最終回の1話前が一番おもしろい。ロベスピエールは虚勢の張り方が下手だから、エベールを処刑した勢いでダントンとデムーランも処刑しないとバランスが取れないなんて言っちゃった。本心は恐怖政治を論理建てて止めてくれる二人にいて欲しかったはず。ダントンはロベスピエールを中心に据えながら、フランス共和国を穏健路線で確立させて、市民のための革命を完成させたかったんだろうな。サンジュストはマクシムを絶対神として確立させたいから、ダントン派を受け入れることができなかったと言う、悲しいすれ違い。次巻いよいよラスト。2022/07/09
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