内容説明
パリの女たちにヴェルサイユから連れ去られた国王一家を追って、議会もパリへ。オータン司教タレイランの発案で、国の財政危機を救うため、聖職者の資産の国有化が検討され始める。自らも高位聖職者でありながら、議会制度の破壊を進めるタレイランの野望とは? 一方、革命とともに歩んできたミラボーとロベスピエールは、目指す理想の違いから袂を分かつことに…。革命が深化する、第4巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
50
舞台はパリへと移ります。タレイランによって聖職者の資産の国有化が検討されるようになります。聖職者の独占がとりだたされては当然のことでしょう。高位聖職者であるタレイランが教会制度の破壊を進めるには何か野望がありそうですね。ミラボーの暴走しないように均衡を保とうとする政治手腕が流石です。野心や野望も渦巻いてきましたね。宗教という巨大な一面も出て来て面白くなってきましたね。ミラボー、ロペスピエール、タレーラン。デムーラン、どんどん革命の役者が出て来て目がはなせなくなってきました。2014/10/31
KAZOO
44
この巻になって、タレイランが登場してきます。巻ごとに主要な役割を果たしていく人物が登場するというのはあきさせない効果があります。教会が税をとっていたのを財政逼迫の折から、教会の国有化を図っていくというのは結構な政治家だと感じました。このような話があると非常に興味深く読めていきます。筆者もかなり勉強されていると感じました。2014/09/03
金吾
38
タレイランの誇り高さとロベスピエールの国民の国王が印象に残りました。3巻から間が空いたのでやや話を忘れていましたが面白かったです。ラストは早く続きが読みたくなる終わり方でした。2021/09/10
Book & Travel
35
王と共にパリに移った国民議会。貴族と聖職者から成る保守派と、革命を進めてきた改革派、多数を占めるブルジョワ層の日和見派で構成される議会は、選挙制度や教会の特権などの議論で対立を深める。そんな中、ミラボーは改革の為の根回しに奔走するが、立憲君主制を描く彼に対し、ロベスピエールは距離を置いていく。前巻に比べやや堅い内容中心だが、タレーランやダントンなど、相変わらず登場する人物が一癖も二癖もあって面白い。議場の右側に保守派、左側に改革派が座ったので、右派、左派と呼ばれる様になったという所、昔授業で教わったなあ。2024/08/28
シルク
30
(20150103)読んだ! むちゃくそ面白かった! のだけど、わたくしの頭には新しい知識が怒濤のように、で、感想を放置してたらものの見事に内容忘れました(笑) 確か、キリスト教会の偉いさんと話をしていて、「そこかい!」みたいな、タレイランは理解しきれなくてイラつきムカつき、というところを流石のミラボーは心のひだをすくいあげて、「こういうことっしょ?」とヘルプを出し、偉いさんが「そうそう、そないやねん~(泣)」みたいな。そこの論理が面白かった気がするけど、どうにも忘れたので、再読。感想はそちらで(笑)2015/01/03
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