内容説明
いま話題の怪盗〈チェシャ猫〉から、「ニヤニヤ笑い」の猫の絵の脅迫状が! 警視庁の片山刑事は〈アダムとイヴ・コンクール〉の最終選考会が開かれる、画壇の重鎮・野上益一郎邸の警備に出かけた。〈チェシャ猫〉は入選作を狙っているのか、それとも──。はたして選考会当日、殺人事件が! ホームズ対〈チェシャ猫〉の対決が始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
55
このタイトルからドロドロした展開を予想したが、アダムとイヴの方の失楽園である。 アダムとイブ・コンクールに出品された書き手たちが最終選考会にそろう。 そこで起きる殺人によって、意外な関係が判明する。 怪盗チェシャ猫の挑戦状の中で、今作は片山があまりモテない。 そして野上が案外お咎めなしに終わるのが残念な部分。 あれだけやりたい放題やってるのにね。2024/04/16
coco夏ko10角
26
三毛猫ホームズシリーズ第30弾、二十五冊目。栗原課長が描いた「アダムとイヴ」面白そう。怪盗・チェシャ猫の出番もっと欲しかったな。2016/01/24
鍵ちゃん
7
美術品を専門に狙う怪盗チェシャ猫が現れた。大胆不敵な犯行はたちまち話題に…。そのチェシャ猫から犯行予告が。標的は画壇の重鎮野上益一郎の主催する「アダムとイブ、コンサート亅。その実力と強烈な個性で君臨する暴君。野上その妻、娘、弟子、画商、演出家、様々な利害を持った面々が会場に集まり、そして殺人事件が…。犯人は?怪盗の目的は?2020/09/10
くらげ@
3
(☆☆☆)怪盗チェシャ猫がもっとかっこよかったらよかったのに…。2012/04/01
にやり2世
1
最後にたたみかけるようにあの人もこの人もってところがすごすぎて笑ってしまう。ギスギスしそうな関係の人たちが仲良くなるの、根本的に悪い人間はいないんだと教えてくれる次郎小説ならではだよなぁ。2019/09/20