内容説明
駿府の人質となっている三河の竹千代は、元服して松平次郎三郎元信と名乗った。やがて恋が芽ばえ、今川義元の姪瀬名姫と結婚、名も元康と改める。だがこの結婚、元康生涯の幸せを約束するものであったか? 永禄3年(1560)5月、義元上洛戦を開始。運命の桶狭間に向かって戦雲はなびく。
感想・レビュー
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starbro
177
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第三巻、竹千代⇒元信⇒元康&猿登場の巻でした。本巻は、元康よりも猿が目立っていました。元康は、三河の種馬だったのでしょうか(笑)続いて第四巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/03/11
ともくん
62
この巻では、子供から大人に成長する家康が楽しめる。 妻帯し、初陣も飾る。 だんだんと、武将としての貫禄が付いてくる。 一方の信長は、岐路に立たされる。 約四万の兵、率いる今川義元に千の兵で挑む。 その時の、信長の武将ぶりが大変、凛々しい。2019/04/27
Kiyoshi Utsugi
42
山岡荘八の「徳川家康(3)」を読了しました。 平手政秀が、織田信長を諫めるために自害したところから、桶狭間の戦いで今川義元が討ち取られるところまでを描いています。 家康に大きな転機の一つが訪れるところまで。後の豊臣秀吉が藤吉郎として初登場するのも、この巻からでした。 よく知られている場面が描かれているということもあり、この巻は読みやすかったです。2023/05/28
kawa
40
今川の人質の竹千代、駿府で元服・元康と改名、結婚、子の誕生、初陣。そして信長、桶狭間の急襲まで。元康は、家臣のために秘かに妻子を捨てる覚悟をするが…。2021/11/24
さつき
40
元服し妻を迎えることで今川家への隷従を強いられ続ける元康。そして家督を継いだ信長。二人を中心に物語が進みます。秀吉も登場し盛り上がってきました。女の立場から見ると瀬名はひたすら哀れです。でも労苦に耐える家臣の期待に応えたい元康の気持ちも良くわかります。桶狭間の戦いは、やはりドラマティック。首を討たれる義元の描写が鮮烈で、読了後しばらく気持ちがざわざわしました。2016/10/16