内容説明
武田勝頼を甲斐天目山にほふった信長は、中国攻略中の秀吉の援軍にみずから出馬する。順風満帆、威風堂々。だがその目前に本能寺の罠が待ち受けていようとは。明智光秀の叛逆! 盟友の死は泉州堺に遊んでいた家康にも最悪のピンチ襲来だ。家康は夜に日をついでただひらすら、三河への脱出をはかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
171
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第八巻、『本能寺の変』&『伊賀越え』&『中国大返し』の巻でした。山岡荘八は、『本能寺の変』の原因を「ハゲ!ハゲ!ハゲ!」罵倒説だと考えていたのでしょうか(笑)続いて第九巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/03/24
ともくん
70
徳川家康、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀の人生が大きく動き出す。 人生の岐路に立ち、素早く、最良の判断ができるかによって、その人の運命は大きく変わる。 それぞれの武将が、人生を賭けた判断を下す。 四方八方から切り込んでくる敵を、どう倒していくのか。 武将同士の駆け引きが読み応えあり。2019/07/16
harass
45
ついに本能寺。信長の妻濃姫も現場にいたのか… 想定外の大事件も秀吉は野望を隠しつつ筋を通す思慮。いやまあすごいわ。ただし信長の家臣柴田勝家らはまったくおもしろくない。京滞在中の家康一行もなんとか戻ることに成功。近代以前の無政府状態とはこういうことかと。謀反人光秀の娘細川ガラシャがでてくる。この時代、この小説ででてくる女性たちの中でも特異な境遇の女性でまたふさわしい性格だったようだ。ちょっと個人的に中弛みを感じた巻か。会話が多すぎる気が。次巻に。2025/12/16
さつき
40
8巻は家康の安土訪問〜本能寺の変〜伊賀越え〜秀吉の中国大返し〜山崎の戦いと怒涛の展開で目が離せなかったです。特に伊賀越えでの苦労を乗り越える家康の姿にぐっときました。「民の声」が「天の声」であり、それに逆らい徒らに出兵しては結局自分に跳ね返ってくる。民を養い、内を強めることで危急に備え、天の時を待つ。覚醒した家康の物語、まだまだ先は長く楽しみです。2016/11/15
kawa
39
信長、光秀、秀吉、家康、戦国の立志の武将の生死が交錯する本能寺の変、読みどころ多しなのだが、信長亡き後の秀吉の動と家康の静の妙が秀逸。もうちょっと私も若かったら、二人を手本に動と静の演技をお茶目したいところだ(冗談です)。2022/01/15




