内容説明
幼くして母との離別。さらに父広忠の非業の死。そして今川家への人質。乱世の嵐は容赦なく竹千代を翻弄する。しかし、思いがけず宿敵織田方の手に落ちた運命のいたずらで、竹千代は生涯の盟友となる信長と相まみえた。新しい時代の幕開け――この出合いには確かに歴史の流れの岐路があった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
180
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第二巻、壮絶な人質人生スタートの巻です。本巻は、竹千代よりも信長が目立っていました。竹千代の幼少時代に信長とこんなに接点があったのは、史実でしょうか?続いて第三巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。 2020/03/07
ともくん
59
遂に始まった、竹千代の流浪の人質生活。 竹千代の豪胆な中にある、子供らしさが、何とも言えずに可愛い。 その可愛らしさを、紙面だけで表現している山岡荘八の筆力に驚かされた。 そして、破天荒な大うつけを演じている、大物感漂う信長。 今後のふたりの絡みが楽しみだ。2019/04/13
Kiyoshi Utsugi
45
山岡荘八の「徳川家康[2] 獅子の座の巻」を読了しました。 全部で26巻あるうちの2巻目だからまだまだ。 織田家の人質となった竹千代(後の家康)は信長と仲良くなるのですが、人質交換で駿河国の今川義元のところにやられます。 そこから数年後に信長の父である信秀が亡くなり、そのお葬式の席で焼香をする際に香を位牌に投げつけるという、よく知られた場面で終わります。 まだ竹千代は10歳。まだまだ先が長いです。 知っている話なので、すんなり入り込んでいけます。2023/05/18
さつき
44
2巻も次々と波乱が起き目が離せない展開でした。数え6歳の竹千代は駿府に人質に行くはずが戸田一族の策謀により織田家の手に渡ってしまいます。信長との運命的な出会い。二人の気質の違いがよくわかりました。全然似ていないからこそ、気が合うのでしょうか?幼いながら、どっしりと落ち着いた竹千代の気性は母譲りか。於大の方に育てられたわけでなくてもやはり血は争えませんね。2巻の後半は信長の出番が多くやはり惹きつけられます。信秀の葬儀のエピソードでこの巻はおしまい。続きが気になります。2016/10/12
harass
42
竹千代は今川側に人質として移送されるはずが、織田側に。気が気ではない母だが、別の家に嫁入りしているので秘めたる気持ちを抑える。荒れる広忠などの人間模様。うつけものとして振る舞う信長と竹千代の交流。いやいや面白い。智謀思慮の読み合いにいろいろ唸る。経済成長期にサラリーマンによく読まれた小説と聞くが、こういう部分が勉強になるからだろう。自己啓発本のように。また、歴史からみると決定稿のような運命の彼らだが、当時の予想がつかないリアルな彼らの心境は、現代の自分たちの不安とよく似ている。次巻へ。2025/12/10
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