内容説明
天城峠付近で発見された、千社札を持って寺社巡りをしていた男の死体。そして人気アイドルの心中事件。無関係とも思える二つの事件に遭遇した浅見は、意外な接点に気づき、巧妙なトリックに迫っていく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
82
【光彦さんと行く47都道府県】11県めは静岡県!実は岩手県もかなりの割合で登場するが、題名もこうなので、静岡県ということで。清張先生の重厚な物語とはまた違った良い意味での軽さが光彦シリーズの良さである。脳内で沢村一樹に会えるのも嬉しい。私の中で光彦さんは沢村一樹一択だ。話は変わるが「天城越え」、私のカラオケの十八番である。上海のバーで、社長命令によりスマホの音楽に合わせ歌わされたことも。言ってみればパワハラだが、本人が喜んでやってればそれはそれで良いのだろう。実際に天城峠に行った事なども思い出された。2020/09/28
下町ロコモーティブ
13
*伊豆の踊子で有名な旧天城峠をハイキングしていた東京の大学生一行を一台の乗用車が猛スピードで追い抜いた。車は天城トンネルの闇の中に入っていったが、暫くして車が何物かに衝突した様な音が聞こえた。トンネルの出口辺りには車のヘッドライトの残がいが散らばっていたが近辺に交通事故の被害者が捨てられたりしている事は無かった。10日後、遠足中の中学生に社寺巡りをする老人の遺体が発見された。その後、事件は浅見が雑誌記事で対談したばかりの人気アイドル・桜井夕紀とマネージャーとの心中事件に絡む事が浅見の名推理で判明する。2016/07/15
あおさわ
9
さすがの内田先生でプロットなしに作られたのに見事なまとまり。ただラストは物足りなかったですね。 今回はいつもより浅見さんの お兄さんへのコンプレックスが出てたり 浅見光彦の人物像が出てましたね。 あとお兄さんの名前をほとんど出さずに頑張ったので警察関係の人が冷たい;そこにつっかかる浅見さんもまだ若い印象です。 結構初期の作品とのことなのでそのあたりもあるのかな? ヒロインは途中で交代、 最初のヒロインはほったらかしのまま終わったような;; これはちょっと残念でした。2020/04/13
椿
9
日本古式泳法なんて、ほとんど知らない。見てみたいなぁ。2015/03/16
しんた
5
読んでるうちに妙に情景がリアルだな~と思ったら、最近ドラマで見てた。名作の部類に入る作品。2012/10/20