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内容説明
累計180万部突破!!(※紙+電子含む)
「全国学校図書館協議会選定図書」になった児童精神科医の物語に『コウノドリ』の鈴ノ木ユウ氏共感!!
「子どもの成長は嬉しい。ただ時に、親は不満を感じたり、不安になったり、自信をなくしてしまうことだってある。僕はそんな時、ただ息子を抱きしめます。この世にはこんなにも暖かいものがあるんだよって、いつも教えてくれるから。『リエゾン』を読み終わった後、ただ子どもを抱きしめてみてください」
舞台は10年前。開院直後のクリニックへ訪れた働き盛りの父親と、学校で一言も喋らないという小学生の少女。
浮き上がるのは男性の育休取得率がまだ2.03%だった10年前の日本と家族のかたち。
※他作品の試し読みが巻末に収録されておりますが、本作の収録ボリュームや価格に影響はございません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
58
【人間の子どもって…他の生き物に比べると余りにも脆弱で、一人では絶対に生きられない】志保がボランティアに行く「児童養護施設」編完結。自身が施設で養育された、児童指導員・石山のその何とも自信なさげな風貌の描写に、思わず巧いなぁと思う。その石山が淡々と語る。「ここで暮らす子ども達は…誰かに何かをしてもらった経験が極端に少ないので、できる限り職員がお世話をしてあげようと思っています。そしてどんな時でも、味方になってくれる大人がいることを知ってほしいんです。普通の子ども達と同じように」と。確かに…その通りですね。2023/12/03
Die-Go
42
場面寡黙の子どもの抱えるものだけでなく、家族にも何か抱えるものがある。トータルに家族を捉えて解決に導くことが必要になる。寄り添うことが大事だね。★★★★☆2024/04/03
Nyah
32
10年前、父親の育児休暇取得率が非常に低かった時(うちの夫もとってないなあ)の場面緘黙児とその対応について。成る程と思いました。2024/01/07
空のかなた
22
「選択制緘黙(かんもく)」という症例を、初めて知ることができた。始まりは10年前に佐山クリニックが開院したばかりころのエピソード。家族や仲の良い友達とは普通に話せるのに、学校や初めての場所、相手によって一言も声を出すことができない小学生の莉子。関係性によっては話せるだけに見過ごされがちな症例。平行して男性の育児への関わりの難しさが描かれる。岩盤のような根深い価値観が阻む下りは「仕事に全てのエネルギーを捧げられるものだけが生き残る。それがこの会社が作り上げた厳然たる摂理だよ。」と煙草部屋での会話。2023/12/04
海(カイ)
9
ドラマを見てから読み始めた漫画だったが、読んで良かったと何度も思ってきた。そして……今回も。『場面緘黙』小学生の頃の私はこんな子供だった。どんなに頑張っても声が出せない時がある。この漫画を読んでいると自分の今までの人生が肯定されて温かい気持ちになる🥹2024/01/27