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内容説明
明治時代、日本最初の女子留学生として6歳で渡米した津田梅子。
アメリカで得た知見をいかそうと希望を胸に帰国した梅子は、日本女性を取り巻く環境に打ちのめされる。
しかし梅子は希望を失わず、女性のための学校づくりと女性の地位向上に、その生涯をかけて尽力する。
『まんが人物伝』シリーズは、偉人が子ども時代をどう過ごし、どう偉業を果たしたかをえがいた伝記まんがの決定版!
■『津田梅子 女子高等教育にささげた生涯』監修 高橋裕子先生のポイント紹介
津田梅子は1871年、最初の国費女子留学生としてわずか6歳でアメリカに留学し、11年間アメリカ人の家庭で育ちました。
帰国したときには日本語もすっかり忘れ、大きなカルチ ャーショックを受けます。
24歳でもう一度アメリカに留学。3年間の学びの成果をもとに、1900年に自身の教育理念にそった学校「女子英学塾」(のちの津田塾大学)を創設します。
「女子に学問は必要ない」と思われていた時代に、女性の地位向上を目指したパイオニアの足跡をたどってみましょう。
【目次】
第1章 日本で最初の女子留学生
第2章 日本の陽の光
第3章 現実に打ちのめされて
第4章 夢をあきらめない
第5章 ほんものの教育
第6章 受けつがれる夢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
27
津田梅子は千葉県にゆかりがある。小学生の時の推薦図書として「千葉の先人たち」という本を学校で販売していて買ったがその一章に津田梅子が割かれていた。もう内容は忘れていたが本書で何十年前かの記憶が甦る。わずか6歳でアメリカに10年留学。日本語を忘れて帰国後再度アメリカに留学。そこで出会ったトマス博士の「教養教育(リベラルアーツ)」という言葉に目覚めさせられるくだりがとても良い。私も読書が偏食だが理系を始めいろいろなジャンルを読みたい。女性に教育を!という情熱が切り拓いた道の上を我々は歩いている。2025/05/13
スゲ子
8
津田梅子の伝記漫画これが1番好き!何が良いって「女子教育はなぜ必要なのか?」ひいては「教育とは?」というテーマに踏み込んでいるところ。女子教育は「良妻賢母」を育成して国力を高めるためにあるのではない。女性が精神的にも経済的にも自立するためにこそ必要なのだ、というメッセージ「本当の教育は人を自由にする!」というセリフがグッとくる。梅子が日本の政財界に頼らずアメリカの同志に資金集めを頼んだのは理想の学校づくりに口出しされないためだった、という話は改めてそうだったのか!と思いました。2022/08/25
雪見だいふく
4
津田梅子さんに関する本は複数出版されていますが、学習漫画系は、この本が読了日現在(2022年11月)で最新のものかと。 興味のある方は、既刊本と内容比べてみるのもいいかも。 梅子さんのこと詳しく知りたい方は、別途文字中心の本をお手にとってみたほうがいいかとは思いますが、梅子さんのこと知りたい方の取っ掛かりとして、大人の方でもこの手の本から読んでみるのもいいかと。2022/11/26
いろとりどり
2
津田梅子の生涯を描いた漫画。絵柄がかわいらしく、読みやすかった。 「本物の教育は人を自由にする」「女性を自由にしたい」という思いを共にした、女性たちの連帯に胸が熱くなる。 「一つのことだけ追いかけると視野がせまくなる」「一見自分にはあまり関係ないと思えるようなことが、その人を豊かにし次の学習へとつなげていく」というリベラル・アーツ教育の精神は、今の津田塾大学に繋がるものですね。2022/06/29
あいうえお
1
新札の偉人について知っておきたかった。だいたい知れた2023/09/02