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内容説明
MITを15歳で卒業した天才少年・燈馬想が挑むミステリ・パズル!!
メキシコのマフィアに殺害された麻薬取締局の捜査官・アーチャー。彼の親友でFBI捜査官のアストロは、麻薬取締局のジェイミー作戦部長と接触し、捜査に加わる。アーチャーを殺したマフィアのナンバー2“魔術師”は、謎の魔術「ドッペルゲンガー」を使って人を殺すと言われ――!?《「ドッペルゲンガー」他1編を収録》
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
27
「ドッペルゲンガー」メキシコのマフィアに殺された、麻薬取締局の捜査官アーチャ-。彼の死の真相を探るため、FBI捜査官のアストロが関係者に当たる。魔術師と呼ばれるナンバー2の手で、死の間際に自分のドッペルゲンガーを見ると言われているけど、実際に相馬が種明かしするとかなりエグい。6次の隔たり、捜査員は気がつかないもんかなぁ。「春の風」登場人物の印象が、二転三転して面白かった。でも、親族には罰を与えてほしい。2021/07/24
十六夜(いざよい)
16
「ドッペルゲンガー」メキシコのマフィアに殺害された麻薬捜査官のアーチャー。彼の親友でFBI捜査官のアストロは、アーチャーを殺したマフィアのナンバー2"魔術師”の正体を探る。偽名という嘘が一つ入るだけで事件がグッと難しくなる。ドッペルゲンガーの正体が怖すぎた。「春の風」相模湾で女性の水死体が見つかった。彼女は政財界の要人お抱えの占い師で、18歳年下の夫・成司が犯人として疑われてしまう。可奈が受けた依頼のはずなのに、いつの間にか想が解決。旦那さん、普通にいい人だった。最後に奥さんの誤解が解けて良かった。 2021/07/18
かおりっくま
14
どうしてこんなに次々とアイデアが沸いてくるのだろう?作者の頭の中が一番のミステリーだと思う2021/07/16
みやしん
8
世界観を共有する加藤作品の刑事達が一堂に会する。2021/06/28
びぜんや
7
「ドッペルゲンガー」はシリーズ屈指のグロテスクな結末がなんとも衝撃的。きちんと数学をねじ込んでくるところはこの作品らしいですが、いつも以上に荒っぽくも大胆なトリックをラテンアメリカという舞台に乗っけてきたところにはこの作品の新境地が感じられます。「春の風」は「なんか浅見光彦ミステリーみたい」というのが個人的な感想。表面に見えていたものの裏側が最後にひっくり返され、提示されるカタルシスが鮮やかで、ミステリらしいミステリという感じがします。★★★☆☆2021/06/26