内容説明
江戸市中あちこちで起きる厄介事は、なぜかこの男の許に持ち込まれる。
南町奉行所の窓ぎわ同心の藤木紋蔵。今日もまた難事件に奔走する。
火事場のどさくさに紛れて、火の中に行く盗人の真意は?(「目隠し板貼り付け要求の裏の絡繰」)
薬箱持ちから身を興した評判の医師の悩みの種は、自分の許に通ってくる弟子と一人娘のことだった。
表題作「敵討ちか主殺しか」含む8編収録の人情物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
12
「棚から牡丹餅のような生き方がどうにも我慢ならないのです。男一匹自分の力で生きたいのです」法廷ミステリー捕物帳、充実の面白さです。著者逝去の為これが最終巻とは知らなく寂しい。2024/10/15
蕭白
7
これで最後なんて、残念で仕方ありません。2021/10/24
レフ
1
北村宗哲シリーズの楽真院が登場。まだそこまで偉くない。2024/11/24
酔ちゃん
1
★★★★佐藤雅美氏の作品、シリーズ物はすべて読んできたが氏は2年前に亡くなられたのでこれが最後の作品になってしまった。居眠り紋蔵シリーズは江戸の公事方御定書の運用を実例を使って教えてくれる他に無い作品だった、残念!2021/07/08
Tatsuo Ohtaka
0
一昨年逝去した著者の、物書同心居眠り紋蔵シリーズ最終巻。熟練の語り口を堪能。他のシリーズも残っているけど、寂しさ一入。 2021/04/17