内容説明
八丁堀小町と呼ばれているちよは、料理茶屋・観潮亭の看板娘として評判を得ていたが、抜群の三味線の腕を持つみわに看板娘の座を取って代わられる。さらに、みわの出生の秘密を知り、負けん気を起こしたちよが「あたいは公方様のお姫様かもしれない」と思い込み……。器量よしの娘と三味線の名手の娘、ふたりの看板娘の自負心が引き起こす厄介事に周囲の大人はてんてこまい!表題作他全8編収録の捕物帖第11弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
baba
31
ちよが負けず嫌いの鼻持ちならない娘になりつつあり、周りがそれを許していることにチョット・・。今回も、「堪忍のなる堪忍は誰もせぬ ならぬ堪忍するが堪忍」などの格言があり学びました。2017/02/26
マッピー
14
過去の判例や法の解釈よりも、紋蔵の周囲の家族の話が多かった。それはそれで面白いんだけど、窓際族の報われない紋蔵がびしっと難事件を解決する話も読みたいものです。ところで、ちよの負けん気。確かに負けず嫌いでおきゃんなちよは可愛げがあったけど、今巻の千代はちょっといただけない。他人の美点や努力を認めることなく、自分が一番でなければ気がすまない。こんな調子ではきっと幸せになることはできない。今回のちよの反省は、彼女の転回点になるのだろうか。2019/03/04
タツ フカガワ
13
シリーズ11作目。全8話どれもが面白い。なかでも、ちよの出自が明らかになる表題作や「象牙の撥(ばち)と鬼の連れ」「みわと渡し守」「磔(はりつけ)になる孕んだ女」など、文吉をはじめ十代の男女が関わる話がいい。2019/01/22
蕭白
9
ハードカバーを借りて読んだ後、文庫化を待って購入というパターンになっています。手元においておきたくなるシリーズで、今回も最近登場してきたキャラたちが、その立場を固めつつあるようなお話が多かったように思いました。キャラが増えて世界が広がって、まだまだ楽しませてくれそうです。2014/08/31
うさこ@タッタカタ
8
文庫本で再読。改めて面白く、次が楽しみな本のひとつです。困った時はの紋蔵、八丁堀の中で第三者的に物事を見ることができる紋蔵さん。腕っぷしもなかなか。今回ちよちゃんのわがままっぷりがいいねえ。2014/07/10
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