内容説明
証拠なき連続殺人と権力者たちの陰謀が、杉下右京と冠城亘をジリジリと追い詰める! 特命係消滅を謀る包囲網をくぐり抜け、事件の真相を解明する「検察捜査」、銀婚式を控えた夫婦の壊れかけた幸せの先で、切ない思いが交錯する「銀婚式」など6篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
20
感想:★★★ 6篇の短篇で構成されています。 どの話も粒揃いでコンパクトにまとまっていますが、しっかりとストーリーに引き込まれます。 最初の話から特命係を潰そうとする謀略的な動きがありますけど、これだけ難事件を解決している人物の所属する部署を潰そうとするのはなんでだろう・・・なんて思いながらも、縦社会色の強い組織は「こんなもんだろうな」とも思えたりしますね。 少し毛色の違う印象的な話はラストの「倫敦からの客人」ですかね。 2021/01/21
二分五厘
20
『検察捜査』特命係が脅迫で訴えられた?三人の妻が事故死した男を、殺人容疑で逮捕した早々、吹き荒れる警視庁・検察庁を巻き込む嵐。どこ吹く風の右京さん「出発点はあくまで個人的興味、それが杉下右京の専売特許」火中の栗を敢えて拾う甲斐峯秋の思惑。『ケンちゃん』保護者と非保護者、見下す者、そして見下ろす者。『ジョーカー』無駄に勘と耳のいい冠城君。『倫敦からの客人』光を強めれば、その分、影は濃くなる。右京さんと違う、歪んだ正義を持つ男・南井登場。人の心を操る影。2019/07/13
*
16
むいてもむいても実体がない=オニオンルーティングを強みに世界を脅かすダークウェブ。今日もNewsweekの表紙になってたなぁ。南井との決着はあるのか▼「右京さん、飯、行きましょうか」「僕はそばがいいですねぇ」(青木スルー)本放送でも観ていた、この流れ大好き(笑)▼お笑い芸人を例えに出したのは、過去の事件の影響??2018/11/21
yasu7777
3
★★★☆☆2018/11/17
ごま
1
短編でも読みごたえあった。2018/11/29