内容説明
殺人現場と天才漫画家が描いた最終回が酷似するという奇妙な事件で、右京と亘がラストシーンに隠された真実に迫る「最終回の奇跡」、豪華客船を舞台に極左グループの元幹部と右京が5年ぶりに対峙する「英雄~罪深き者たち」など6篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
14
『最終回の奇跡』と『共演者』同じ"マネージャーと雇用主でありかつ姉妹"な関係なのに対照的。『秘密の家』右京「(離婚は)失敗ではありません。リセットしただけです」屁理屈こねこね。『英雄~罪深き者たち』稀代の革命戦士・本多篤人最後の登場。二人で分けた願い石、まだ大切に持ってるのかな。『陣川という名の犬』相棒の心のオアシス陣川回なんだけど……陣川君のキャラが崩壊。右京「元の君に戻るんです」次は戻ってるのかな。『伊丹刑事の失職』転落死の裏に隠された許すべからざる犯罪。 解決までに二度三度とひっくり返す事件が多い。2017/09/24
Richard Thornburg
13
感想:★★★ 本編は6篇で構成される短編集です。 相変わらずクラシック音楽の中でリディアンを弾いてるような(笑)独特な浮遊感のある立ち位置の冠城クンがいい味出してますね。 個人的にはちょいと長めの『英雄~罪深き者たち』が一番印象的で好きな感じだったかな。 『共演者』は伊丹刑事の意外な一面を見れたのが面白いです。 ラストの『伊丹刑事の失職』は、ちょいと皮肉の込められた作品なのですが、落としどころが面白いかも。 一件落着後、伊丹刑事が素直じゃないシャイな一面を見せるところも笑えます。2018/05/10
*
12
(網羅してないけど)全『相棒』の中でマイベストである『陣川という名の犬』。リアタイでは唇がしょっぱくなったし、この話をモチーフにした歌詞まで書いてしまった…▼そして、カナリアシリーズの延長戦と言える『英雄』では本多が退場。朝ドラの『ひよっこ』の放送期間中は、キャストに絡めたカナリアネタでも静かに盛り上がったな、という思い出も。▼ここ数年の相棒は「卒業疑惑!」な思わせぶりエピソードも多く、今回のターゲットはイタミンでした(笑)。2018/06/05
BIN
7
長編のものだけドラマで観ている気がするので、「英雄~罪深き者たち」についてはやはり観た記憶があります。赤いカナリアは完全に忘れてましたが、今回で終結です。「陣川という名の犬」というタイトルは若干ひどいと思いつつも、今まである意味一番報われた感がある、むなしいですが。それにしても伊丹さんも退場かと思っちゃいました。2019/05/08
Ryuji
4
★★★★☆『英雄~罪深き人達』テロリスト本多篤人が再登場する。以前の話自体は忘れてしまっていたが、こういう続編みたいなのは良いな~。『陣川という名の犬』個人的にはこれが一番良かった、最後の最後ので陣川が救われた感じ。2017/10/07