内容説明
「もっと強くなりたいって、思っててなあ!」
パーティを離れる決意をしたユメを残し、海賊の島を去ったハルヒロたちは、自由都市ヴェーレへ。怪しげな貿易商人ケジマンの隊商を護衛しがてら、未だ遠いオルタナを目指すことに。旅は意外と順調。と思った矢先、数々の伝説に彩られた『レスリーキャンプ』……かもしれない巨大なテントに遭遇する。運命の悪戯か、その中へと足を踏み入れてしまい――!?
「ハルヒロ。……ようこそパラノへ」
雨合羽をまとった謎の人物に誘われ、他界パラノでの摩訶不思議な冒険が始まる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
36
パーティを離れる決意をしたユメを残し、海賊の島を去ったハルヒロたちが、胡散臭いケジマンと共にオルタナを目指すシリーズ第13弾。おぉう、まるで闇鍋のようなごった煮感。著者ですら今後の展開が予測出来ていなさそうだが、その予測不可能でカオスな展開だからこそ、余計に目を離す事が出来ない。これぞ正しく冒険って感じだ。ケジマンに振り回されるハルヒロたち同様、読者も十文字青に振り回されてる。だけどそれが楽しい。十文字青節全開だが、果たしてどれだけの読者が置いてけぼりを食らっているのか。それがちょっと心配でもある。2018/06/23
よっち
34
パーティを離れる決意をしたユメを残し、海賊の島を去ったハルヒロたちは自由都市ヴェーレへ。そこで出会った怪しげな貿易商人ケジマンの隊商を護衛しがてら、未だ遠いオルタナを目指す第十三弾。ユメ不在を痛感する中で出会ったケジマンに振り回されるハルヒロたち。伝説の「レスリーキャンプ」を探るうちに飛ばされた「他界パラノ」でハルヒロが出会った謎の人物・アリス。さりげなく挿入されたシーンが意味深でそれが何を意味するのか気になりますが、謎めいた異界も仲間たちの動向も分からないことだらけで、続巻で説明が欲しいところですね。 2018/06/21
ゆなほし
31
シリーズ13作目。ハルヒロ一行は数々の伝説に彩られたレスリーキャンプに足を踏み入れ、そこから他界パラノに迷い込んでしまい…。明るく楽しい冒険譚だった前巻から一転、まったく別の物語の舞台かの様なパラノでの摩訶不思議な冒険に、別の意味で心躍る(ハルヒロ達は災難だろうが)。グリムガルの良さは、グリムガルにいながらして全く別の世界に簡単に舞台チェンジしてしまったり、積み重ねてきた経験も何も通用しない展開にしてしまったりと、著者の創造力の導くままとことんザ・ラノベ!な雰囲気にどっぷり浸かれるところなのだ。2020/03/28
まるぼろ
27
さて今巻、一旦ユメと別れケジマンの護衛をこなしつつオルタナを目指す事にしたハルヒロ達だったが、途中に遭遇した「レスリーキャンプ」に足を踏み入れてしまった結果…、と言うお話です。字面に起こしてしまえば今巻はグリムと言うか実にメルヒェンな内容だったな、と。アリスCが意味深な事を言っていた様にも思えましたが、グリムガルの世界観がまた掴みきれなくなってしまった感がありました。そんな中で内面を表す様な話だった為か、パラノに迷い込んでからのハルヒロが苦しそうな場面が続きましたが、どうにか自分を取り戻した→2018/07/09
シータ
26
前回のエピソードがグリムガルっぽくなくて、普通にファンタジーやってた感あったけど、今回はいつもの……というかいつも以上にドタバタ感あって、これぞグリムガルだなと思いました。とりあえずハルヒロとメリイははよくっついてほしいわw ハルヒロが奥手すぎてこれ以上距離縮まらねえじゃんかよ!他界パラノに迷い込んでしまい、何でもありな世界でもうメチャクチャでしたな。ハルヒロも精神的に不安定で、シホルもなんかやべーことになってるし、ケジマンは終始ウザかったしで、読む方も疲れる回でしたw2019/08/30