出版社内容情報
認知症の父と、その父を憎みながらも介護をする娘。その家に、一人の少年がいっしょに暮らし始めた…。“二度読み必至”の長篇小説。
【著者紹介】
作家
内容説明
認知症の父と、その父を憎みながらも介護をする娘。その家に、ひとりの少年が暮らし始めた…。気鋭のミステリ作家による「感動&驚愕」のストーリー。
著者等紹介
北國浩二[キタクニコウジ]
1964年、大阪市生まれ。2003年、『ルドルフ・カイヨワの事情』で第5回日本SF新人賞に佳作入選、05年、同作を改題した『ルドルフ・カイヨワの憂鬱』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Comit
61
Kindle Unlimited~認知症となった不和の父孝蔵の世話をするために田舎へ帰郷した千沙子。久しぶりに再会した幼馴染の久江と飲酒後、飲酒運転幇助と知りながら乗った久江の車が、男の子を轢いてしまう。千沙子は気絶したその子を連れ帰り、目を覚ました時に『あなたは私の子よ』といい拓未という名前まで付けちゃう(๐◊๐”)/拓未を護るために重ねる千沙子の優しい嘘。認知症が進行していく恐怖に苛まれながら、未だに仲違いしている娘についた孝蔵の嘘。ラストの一行の嘘…(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)また良本と出会えました。2020/12/29
キムチ
41
何気に肩に力はいらないで読める一冊。序盤で女性2人の暴走にあらら・・だった。そこから一期に悲劇への自爆が繋がるかと思ったけれど、虐待の事例を絡ませ(ちょっとステレオタイプとは言え)そこから「嘘」が雪ダルマに膨らんで、ラストは出来過ぎぐらい。臭いといえばそれまでだけれど、認知症とは?を知る生活エピソードの読本としてはいいなと感じた。学生時代、父のアルツハイマーを「其れとは知らずに」ともに生活しながら見てきた思い出が被る。初めて読む作家さんだけに丁寧な言葉の積み重ね、奇をてらっていない人物描写、好感が持てた。2016/11/08
速読おやじ
38
想像以上に読み応えのある物語だった。幼い息子を事故で亡くして夫とも離婚した主人公が、没交渉になっていた自らの父親の介護のために実家に戻ってくるシーンからスタートするのだが、まさかそこから思いがけないドラマが始まるとは。虐待、親子の愛情、アルツハイマー患者の苦悩、テーマが多過ぎてごった煮状態になっているのだが、中盤から一気に読ませてくれる。一番のテーマは親子愛なのかな。終盤、少し端折り過ぎてる感もなくはないが、映画を観ているような感覚に陥った。2021/08/13
山茶
29
ものすごく大好きな中身でした。認知症がどんどん進む父親、児童虐待をウケた子供、子供をなくした母親の心情など一つ一つが重いテーマでしたが、とても丁寧に書かれていたと感じました。幸せのための嘘、嘘のための嘘が物語をどんどん進めて行き、それにより人間関係が強固になっていく所が面白い。父親の日記が一番好きでした。オススメしたい。2011/11/22
ココ(coco)
28
☆☆☆北國浩二さん、初読みです。これまたkindle unlimitedにて読了です。認知症の父親の面倒を見ることになった娘。この娘は過去に子供を亡くしている悲しい過去があり。冒頭にある飲酒運転による轢き逃げから一気に物語に引き込まれました。色々な嘘があり最後は感動しました。2020/11/22
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