内容説明
「驚かすなって、モグゾー」「ごめん、ごめん」
モグゾーは、あはは、と笑って頭を掻いた。でも、ものすごい血だ。血まみれで、表情もよくわからない。だけどまあ、なんとか平気そうだ。
大きな戦いを乗り越えたハルヒロたちだが、助けられなかった仲間もいて、喜んでばかりもいられなかった。そんな中、予想外の活躍をしたことで、他のチームから引き抜きの誘いを受けるメンバーも。リーダーとして悩むハルヒロは、改めて自分たちがどうしたいのかという想いと向き合ってゆく。
灰の中から生まれた冒険譚は、いま新たなステージを迎える!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
68
あの時こうしていれば。。。取り戻せないものだからこそ後悔するし、簡単に切り替えられないですよね。一方でこのままでいいのか、これからどうするのかという現実。足りない部分を補うことは必要と分かっていても、以前と比較してしまう、気を使って言いたいこともうまく言えない、そういう難しさの描写は実感がありました。うまく行かずにもがく中での転機、勇気を持って踏み出した一歩。まだまだ消化しきれてはいないけれど、リスタートへの道はおぼろげながらでも見えたんでしょうか。簡単ではないですが、彼らには頑張って欲しいと思いました。2014/07/23
まりも
50
また一人仲間を失い振り出しに戻ったハルヒロ達。パーティメンバーが別チームに勧誘されたりと危機はあったけど新メンバーとしてノッポ君が加わった事で一応の着地点は見つかったのかな。今までの戦術を失ったハルヒロ達が苦戦しながらも前に進んでいく姿はこの作品らしいですね。都合のいい展開になることもなく苦境続きのメンバーですがその中から見えてくる希望に向かって一歩ずつ確実に前進していってる。ノッポ君とメリィが色々フラグ立ってるけどハルヒロもがんばれ。ウザいだけのランタが何気にかっこよかったです。2014/07/26
ナカショー
46
もがいて悩んで苦しんで、それでも前に進んでいく。この作品はホント生々しい。決意を新たに新しい仲間と共に新境地へ。これからのハルヒロ達の活躍がどの様になっていくのか非常に楽しみ。2016/04/28
ジャックン
41
あらすじ、プロローグを読んで、「だ、だよなああああああああああ」と安心したのも束の間。まさか本当にそうだったなんて……。けど、それでも進まなくちゃならない。生きるために。生きた証を示し続けるために。その先にある景色を見るためにーー。面白かった、というか物凄く引きつけられた。ページをめくることを止めるタイミングを掴めなかった。一時はパーティ解散になるのかと不安になったけど、皆集まってホッとした。ハルヒロ達よりも未熟な新メンバーを迎えて振り出しに戻ってしまったのかと思えば、それぞれの成長した姿を見られて→2016/11/08
花揶〓書店員
41
世界は平等でも公平でもない、等しく流れる時間も、何かの拍子に意図も簡単に奪われる。信じたくない、立ち止まりたい、蹲りたい、全てを投げ出したい、けれど。じくじくと胸を刺す鈍い痛みも、その内慣れていつかは消えてしまう。失くしてしまったからこそ、無様でも生にしがみ付いて、恐怖を、厳しさを、苦しさを知り、乗り越えなければならない。居なくなったからって、終わりじゃないんだ——。挫折と失敗を繰り返し、時に涙し打ち拉がれ、足踏みする事はあっても、耐え難い現実を受け止めて、気の遠くなる様な道程を前に、それでも彼等は進む。2016/02/02
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