内容説明
ある義勇兵が深い傷を負い、山中で一人その人生の終焉を迎えつつあった。
死に間際、彼は思い出す。元いた世界の残滓を。そして、疑問を抱く。
――この“グリムガル”という世界とはなんなのか?と。
一方、千の峡谷(サウザンバレー)を抜けオルタナを目指し東へ進んでいたハルヒロたちは、道中の森で、巨大な猿のようなモンスター・グォレラたちの襲撃を受けていた。レッドバックというリーダーに率いられたグォレラの群れに苦戦を強いられる。辛うじて追撃を振り払い、逃げ込んだのはオークの出来損ないが隠れ住む村だった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
70
千の峡谷を抜けオルタナを目指し東へ進むハルヒロ達が、巨大な猿のモンスターグォレラの襲撃に遭う第十弾。いやいやいや、これは衝撃的すぎる。グリムガルの核心部分に迫る新キャラが登場したと思ったら、まさかのあの展開とか正直予想外過ぎて読後しばらくは呆然となった。この絶望感かなり久々に味わいましたね。最近誰も死んでなかったから完全に油断してたわ。ラストに残された予告の一言は果たして希望となり得るのか。簡単にはいかないだろうけど、あの笑顔を取り戻して欲しい。兎に角続きを早く読ませてくれー。2017/03/24
よっち
67
千の峡谷を抜けオルタナを目指し東へ進む道中の森でモンスター・グォレラたちの襲撃を受けたハルヒロたち。辛うじて執拗な追撃を振り払い逃げ込んだ先の村で意外な住人たちと出会う第十弾。今回はいろいろ言い訳をしながらセトラに振り回されるハルヒロ、という構図が気になって仕方がないメリィの挙動がクザクも読者も気になりまくりの展開でしたけど、彼らが出会った意外なジェシーは物語の確信に迫る鍵を握っていそうでしたね。しかし難敵を相手にした苦戦の先にある衝撃の結末には絶望感しかなくて、予告読んだら続きが早く読みたくなりました。2017/03/23
わたー
52
★★★★★ラストの衝撃が強すぎて言葉が出ない。フォルガンから逃れたハルヒロ一行ではあったが、帰るべきグリムガルは遠く、新たなる脅威と対峙する。緊迫した状況ではあるが、今回の見所はやはりメリイとハルヒロの関係だろうか。前巻に引き続きメリイを語り部としたり、セトラに嫉妬するメリイの描写があったりと、ゆっくりではあるが確実に進展している関係性がとてもいい。しかし、上げて落とすのがこの作品。ラストに訪れた唐突な死。笑いながら逝った彼女をイラストで魅せ、さらにここでおあずけにするという追撃も加わって非常にキツい。2017/04/16
ランタン
45
前巻からだいぶ空いたので思い出しながら読了。ランタは何してるんだろうか。しかしメリイ・・・。2017/04/08
ジャックン
45
オルタナを目指すなか辿りついた村はグリムガルの核心に迫っている男が創り上げたものでーー。面白かった。言語についてや亜人と人間について、冒頭の考察など興味深いことが次々と描かれていったね。そして『ラブソングは届かない』……って……えええええええ!!! 方法って何なんだよ!? 無事助かりますよね!? 青先生これ以上殺さないでくださいよ! イケメン化しつつあるハルヒロと可愛くなっていくメリイの様子から何故勘付けなかったんだ、僕。次巻で鬱展開にならないことを期待……。あと、このペースだとオルタナに辿りついたと→2017/03/26
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