内容説明
言い交した娘を襲おうとした浪人を殺した丈吉は、久蔵の情状酌量もあって遠島ですみ、さらに赦免で江戸に戻ってきた。丈吉はその娘・おふみの行方を探すが、おふみは今は長屋の隣人の浪人で、一人で娘を育てる夏目佐内と互いを思いあっていた。そんな折、丈吉に弟を殺された博奕打ちの清蔵が、丈吉に賞金を懸けたという。それを知った左内は意外な行動をとる。さらにおふみの気持ちを知った丈吉は、身を引こうとするが……。
好評シリーズ第29弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
106
秋山久蔵御用控「花見酒」29巻。今回もスカッとしますね切れ味最高剃刀差配。時間は皋月~大助の弟妹誕生なるのかそれも楽しみです。2017/04/18
いつでも母さん
94
シリーズも29弾になるんだ~毎回も絶対の安定感で安心して読むことが出来る。タイトル作を含め4話、そのどれもが良い。かつての門弟を救い、また罪で遠島の5年の間に自分に義理立てして幸せを掴まずにいる相手とその両方を円満に導き、更には厄介叔父と飼殺されていた者をその立場を棄てさせ、己の為に生きるのを祝う。なんて胸がすくんでしょ!そして、次巻あたりでは大助に妹か弟が生まれてますよね。2017/04/17
デジ姫
9
本を開いて一番嬉しいのは活字の大きいこと。 老眼世代には嬉しい計らい。1話ごとの久蔵の粋な収め方にホッとする。2017/06/08
zuccalove
5
一気読み。 面白かった。 久蔵さんの裁きにスッキリ。 早く次が読みたい。2017/05/02
goodchoice
3
久蔵を中心にいつもの脇役が固め、着々と悪を成敗していく。安定した中にもキリッとしたものを感じる。次巻もお願いします。2017/05/03