内容説明
薬種問屋の主が斬殺され、娘が身投げをした。浪人に手籠めにされ、強請られていたのが原因だという。そこで浮かび上がった浪人・宗方慎之介は、元は直参旗本、そして秋山久蔵の幼馴染みだった。追い詰められ、「公儀に恨みを晴らす」と言い残して死んだ友の無念に、久蔵は隠された悪を暴くことを誓う。
好評シリーズ第7弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オレンジ。
7
乱れ舞 腐れ縁 名残雪 思案橋 の4編からなる短篇連作。名残雪が一番好きかな。腐れ縁も女心が悲しかった。秋山久蔵のカッコ良さが際立つ。2016/06/12
ひかつば@呑ん読会堪能中
5
公儀を恨む元金奉行の浪人、勘当された同心の弟、心根が優しすぎて探索に向かない隠密廻り、と、武士のやるせない話が3つとシャボン玉売り由松のこれまた哀しい話。剃刀久蔵の切れ味は相変わらずだが、スカッとならない読後だったな。2013/04/03
なつき
4
事件が解決しても晴れ晴れとした気持ちにならない、そんな切ない話が多かった。2013/01/22
Aki
3
稲垣源十郎が密かに好きです♪2014/06/04
あかんべ
2
チーム秋山としてトップの久蔵他、手下の者が勢ぞろいしてそれぞれの得意武器を手に、賊をお縄にしていく「思案橋」が、最高。2013/02/06