内容説明
若い武士の刺殺体が見つかった。滅多刺しだったことから、恨みによるもの、また女の仕業であることが疑われた。調べを進めると、武士は評判の悪い旗本の倅で、人形問屋の娘を弄び、身投げに追い込んでいたという。手下とともに真相を暴いた南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵が、最後に見せた裁きとは?
好評シリーズ第19弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
40
秋山久蔵御用控19巻「虚け者」。四話からなる短編ほぼ1行毎に文脈が書かれていて非常に読みやすいく、身分は南町奉行所吟味与力であるが、権力に屈せず身分だ旗本であろうが対等またはそれ以上に物申し、人情裁きを行うすらすらと読めて楽しく面白くシリーズです。柳橋の弥平次さんは登場するが、シリーズは完結したが知らぬが半兵衛さんも登場させてほしい、次巻に期待する。2013/12/27
ソババッケ
7
シリーズ19作目。今回も4編の連作捕物。相変わらず柳橋の弥平次以下の手配りの良さは健在だが、もう一つの看板である久蔵の啖呵が最近聞けないのはちょっとさびしい。切絵図を克明に追っていくかのような探索は、地理を理解するうえでも助かるし、それがこの捕物帳の特徴でもあるのだが・・・。ちょっと物語に変化が乏しいようだ、旗本のドラ息子が起こした事件を追い詰めることにもちょっと飽きてしまったし。太市の活躍する場面とか、お糸の謎解きでの事件の決着とかあってもいいのでは。息子の大助の成長を待つしかないのかな。★3.02014/02/22
だいしょう@SR推進委員会
5
よくも悪くもだんだんホームドラマのようになってきた…。この一言につきます。2014/02/11
なつき
4
与平が倒れ、案じる久蔵。「70歳以上生きてもらう」ジンとくる言葉でした。2014/08/12
陽ちゃん
3
与平が倒れてしまう!異変を知らせたのが誕生日を過ぎたばかりの大助というのが、時の流れを感じさせます。秋山家三代に仕えてきた与平には長生きしてもらいたいです。2018/09/24