内容説明
己の内に「獣」を秘めた2人の青年を描く大河伝奇小説。そもそも「キマイラ化」とは何か。その謎を解かずして、2人は救えない。その鍵となる「キマイラの腕」は日本にあり、なんと明治時代、遠く中国・西域から持ち込まれていていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
「梵天変」と「縁生変」を収録したソノラマノベルズ版『キマイラ』第7巻。「梵天変」の終盤で久鬼玄造の若かりし頃に物語は移る。続く「縁生変」では、若き玄造が手にする橘瑞超の手記へと、さらに物語は移るのだ。過去の過去が語るのは、キマイラとは何か、ということだ。「縁生変」においても、その過去の過去はまだ終わらない。たぶん夢枕獏は、たっぷりと枚数を要して過去の過去を書こうと決意したこの時点で、『キマイラ』を生涯小説にしようと覚悟したのではないか。(つづく)2018/03/17
viva
1
昔話が盛り上がってまいりました2020/06/17
hana
1
微妙なところで終わってしまった。次巻読み始めるまでに覚えている自信がない。2017/10/06
沙絃亞樹
1
九鬼玄造の過去語り。ここまで壮大な話になるとは、奥深くて興味深い。それにしても早く、現代に戻ってこないかな。次巻も楽しみである。2015/05/23
やま犬
1
間垣一族は素敵だ…2012/06/21