内容説明
「毒親に殺されないで、よかったね」……?ふざけるな!
義父の性的虐待、母のネグレスト、精神病院閉鎖病棟の闇……。トラウマは一生続くだろう。それでも、明るく笑って前に進みたい!
――SNSで話題の著者・羽馬千恵(はばちえ)が、虐待を受けて育った子どもが、大人になっても多くのトラウマや精神疾患を抱え、社会を渡り歩くことがどれほど困難かを赤裸々に綴った衝撃の問題作。親に殺されなければ、なかなかニュースに取り上げられない「虐待事件」。殺されず生き延びた大人の「未来」にもっと目を向けてほしい。
精神科医の和田秀樹氏との特別対談「虐待サバイバーたちよ、この恐ろしく冷たい国で、熱く生きて行こう!」も必読!
【本書の内容】
こうして「虐待」は始まった。
第2章 「離婚」「貧困」「再婚」「虐待」でぐるぐる。
第3章 愛着障害~精神崩壊へのメルトダウン
第4章 大人になってもトラウマは続く!
第5章 母の物語から見える虐待の連鎖
第6章 解離―虐待がもたらした大きな爪痕対談 和田秀樹×羽馬千恵―虐待サバイバーたちよ、この恐ろしく冷たい国で、熱く生きて行こう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
47
「第6章 解離――虐待がもたらした大きな爪痕」と「和田秀樹・精神科医との対談」がイチ押し。「成人して以降に現れる症状が、虐待の後遺症か、遺伝的な発達障害か、『病の来歴』が大人になるほど解からなくなる」。えぇ、そう。「虐待サバイバーの人生は、大切な人とのお別れの連続。大切だと思う人ほど、愛着を起こして振り回したり、理解してもらえないと悲しくて攻撃してしまい、傷つけてしまう」哀しい現実。そして、和田Drの対談で虐待死の件を。「生きてるうちに助けて。死んでからいくら奉ってあげても意味がない」。激しく同意します!2019/09/15
ころこ
40
家族がある限り、ある確率ででも、DVは無くならない。かといって、家族を解体すると愛着障害が起こる。結局、家族関係がベースに無いと、人間は人間たり得ないということ。フロイトを待つまでもありませんが、家族の問題は永遠のテーマです。今までは、精神科医の例示でしかなかった経験談が具体的に本人から語られると、言葉がクリアカットされている印象を受けます。2022/09/12
たまきら
34
痛々しい表紙と同じぐらい、内容も痛々しいです。著者の怒り、悲しみ、混乱が赤裸々に語られ、ダイレクトに伝わってくるので、人によっては当てられてしまうかもしれません、ご注意ください。…虐待の加担者でもある母親との対話(掲載許可を出したお母さんもすごいと思う)は特に辛く、虐待が連鎖するものだということが分かりやすく伝わってきます。サバイバーとして声をあげ続けている著者は、犠牲者でいることに甘んじる母親を殻から破ることに成功したのではないでしょうか。2025/03/26
RIN
29
Amazonさんからのおススメで購入。帯の 『「毒親に殺されないで、良かったね」、?ぶさけるな。』 の文字に惹かれて読み始めた。なんだろう。1頁目から涙が出てきそう、読了出来るかな?という気持ちで、読み進めていった。幼い頃からずっと、ネグレスト、虐待、性的虐待、いじめ、精神科の閉鎖病への処置、、これでもか、、というぐらいの人生を送ってきた著作の自叙伝のような書物。 虐待を受けた子供達が成人し、大人になり、 負の連鎖を断ち切るか 負の連鎖に負けるか、、 国は児相はもちろんのこと、もう少し色々向き合おうよ。2019/09/14
ぼりちゃん
27
<メモ> 「人間の感情というものはとても複雑で、実は一貫していない。親も被害者なので不憫に思ったり、虐待する親を世間は批判するけど生きてきた親の背景も見てほしい!と庇う気持ちもあったり、ふっと 深い憎しみや嫌悪感に襲われるときもある。 親子の感情は、愛情だけでもないし虐待するような加害だけでもない。複雑で多様な感情がその時々の生活環境によって変化したり、愛情があっても虐待してしまったり、後から後悔したり…。 親であっても完全ではないし、子どもが大人になっても人間は不完全。みんな不完全な存在なのに、虐待して2021/11/04
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