内容説明
「おまえはおれが守る……」囚われた織部深雪を救うべく、ルシフェル教団のアジトがある伊豆の森を訪れた大鳳吼と九十九三蔵。闇に光が差したかに思われたが……息をのむ格闘シーンや雪道のカーチェイスなど、渾身の伝奇大河シリーズ「キマイラ」待望の最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
42
いやぁ…。遥か昔のソノラマ文庫時代から読んでいて、作者も自分もがっつり歳を取る。どんな結末になろうと見届けるつもりで読んでいたキマイラサーガ。漠さん自身が、枯れてゆくなら枯れてゆく自分をそのまま見せる…と率直に仰ってましたし、そこまで言ってくれるならこっちも最後まで付き合いまっせと。なのにサーガ終盤に入っての本作のこの熱量は何さ⁈全盛期を彷彿とさせるこれぞ伝奇アクションの神展開。90年有馬記念のオグリキャップの如し。もう菊池が最高!グリフィンの『ルシフェル・アクセス』しびれる!テンション爆上げで次巻待ち。2020/10/02
ぐうぐう
22
作者にとって究極のエンディングとはいかなるものなのか。それはずばり、終わらせないことだ。結末を書かないことこそ、最高のエンディングである。作家は常に、その誘惑と葛藤している。『キマイラ』が始まって38年にして、夢枕獏もその究極の誘惑に迷いつつあるようだ。数年前、『キマイラ』の結末にと長年用意していたアイデアが使えなくなったと告白していた夢枕獏だが、小説家としての自信のなさが「終わらせない」という選択へと傾けているわけではない。事実、この巻のあとがきでも、(つづく)2020/08/19
ガットウ
21
★★★★4.0点。バトルは更に上のステージへ、物語はマダマダ続く様です。あとがきにある様に夢枕獏さんが志中場で倒れるまで、ついていきたいと思います。2020/09/21
はじめさん
10
キマイラ化のルーツである大陸へと向かおうとする、分別ある大人の思惑とは異なり、キマイラに変身できる者を狙うルシフェル教団に囚われた美少女を救出せんと、1人抜け出して虎口に飛び込む幻獣少年、大鳳吼。一方、さんざんコケにされまくり地面に這いつくばっていた菊池の覚醒。蝦蟇はついに跳ねるのだ。びよ〜ん!/ 群像劇であるのだが、巻頭の登場人物紹介の熱量と文量やばし。巻末のあとがき、なんか悟りの境地入りつつある獏先生。寝る前の30分読書が至高の楽しみとか。…なんか新たに描きたいテーマが深夜にふっとペン先に降りてきそう2025/09/14
とも
9
図書館本 キマイラ月間でした。もしかしたらとは思っていたけれど、続きを待つことに。 次は何を読もうかしらん2020/11/26
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