内容説明
己の内に「獣」を秘めた2人の青年を描く、著者自ら、生涯小説と呼ぶ大河伝奇。ノベルス第6巻は、心優しい周囲の人々の懸念と尽力も空しく、ついに主人公の2人が完全に幻獣と化す。その息詰まる展開のち、本巻終盤に、舞台は、「キマイラ」が実際に出現したという、明治期の中国・西域へと広がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
真の物語というものは、到底作者の手に負えるものではない。逆に言えば、コントロールできているうちは、まだ真の物語ではないということだ。そういう意味で『キマイラ』は夢枕貘にとって、早い段階から手に負えない物語になっているはずだ。その象徴的なキャラクターが、菊池良二ではないだろうか。物語の冒頭に登場したとき、菊池は小者に過ぎなかった。大鳳吼の成長と久鬼麗一の凄みをわかりやすくするための存在であり、そのうち消えていなくなっても不思議でない、その程度のキャラだった。(つづく)2017/07/03
hana
2
菊池気持ち悪い・・・。2017/09/01
結きち
1
5に続き爺率が高い。九十九がんばれー!2012/04/15
沙絃亞樹
0
物語のスケールが、ますます広がって続きを読むのが楽しみです。2015/04/23
Ranko Taguchi
0
982008/10/07