内容説明
織部深雪を拉致したのはルシフェル教団だった。「彼女と交換に久鬼麗一と大鳳吼を、無理ならばいずれか一方の身柄を」という教団側の要求を耳にした大鳳は、自らの手で深雪を助け出すことを決意する。著者渾身の大河シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
33
何十年も僕の心を熱く燃やし続けてくれるキマイラも、あと数巻でついに完結すると獏さんがあとがきで仰ってます。それまで獏さんが元気でいてくれることを祈るばかりです。僕が真壁雲斎の年を超えない様に願いますよ!シリーズを越えての闇狩師・九十九乱蔵の登場は嬉しかったんだけど、この件要らないと思う。物語を安っぽくしてしまってるような気がします。さぁ、これから物語がどう動くか?獏さん。今のところ、僕の人生No.1のこの物語を上手く昇華させてください~!2018/05/11
ぐうぐう
27
ゲオルギー・イヴァノヴィッチ・グルジェフという人物が登場する。『注目すべき人々との出会い』を記した実在の人物である。『キマイラ』の巧みさは、こういった現実をドラマの中にリンクする点だ。その結果、物語に深みが生まれる。にしても、七章「九十九三蔵」を読むと、この長い長い大河小説も、いよいよクライマックスに向かっているのだなと痛感させられる。夢枕獏の覚悟は、ここまで一緒に併走してきた読者の覚悟でもある。2019/01/07
はじめさん
24
過去パート。学園を裏で牛耳る「もののかい」に挑む九鬼。若々しさを保つ龍王院の伯爵病の秘密なんかも明らかになったり、作品の垣根をランクルでぶち破ってミスター仙人・九十九乱蔵乱入とか熱い展開! 様々な過去エピソードを経て、再び現代パートに戻り、拐われたヒロインを救うため、虎口に飛び込まんとする大鳳吼。何十年も前にスタートした作品ながら、まだまだ一線級! いよいよラストが見えてきた感じで、押尾守監督で映像化も控えており熱くなってきた。にぃっ。/ ノベルスのあとがきとか、すごい昭和感あって好き。…平成終わっちまう2018/09/02
ヘビメタおやじ
20
時間軸があっちこっちにいくので、筋を追うのに一苦労です。しかし、ストーリーが大きく動きそうな事態になってきているのは確かです。三つ巴の争いと、登場人物総出演の大団円の予感に期待が膨らみます。あと数巻で完結には眉に唾着けておきますが、終わってほしくもあり、ほしくもなしという心境です。2018/04/26
miroku
18
やっと終わりそうな雰囲気になってきた……。2018/08/06