内容説明
己の内に「獣」を秘めた二人の青年を描く、著者渾身の大河伝奇小説。ノベルス第4巻では、二人の新宿・高層ホテルでの劇的な再会からはじまり、ついにキマイラ化の謎が明らかにされる。それは、人類の、いや生きとし生けるものの進化にかかわる重大事であった。二人の身を案じる玄道師、二人を捕らえんとする格闘家たち、心優しきホームレス詩人らが波乱万丈の物語を展開する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
「涅槃変」と「鳳凰変」を収録したソノラマノベルズ版『キマイラ』4巻。久しぶりの再読となったが、おもしろさは初読みのときとまるで変わらない。いわゆるジュニア向け小説として書き始められた『キマイラ』は、この手のジャンルにはめずらしく、詩情に貫かれる物語となっている。そんな詩情を象徴するキャラクターが、岩村賢治だ。宮沢賢治を連想させる名を持つ彼は、詩を書く路上生活者だ。「鳳凰変」の各章の冒頭には、岩村の詩が配置されている。その詩は、物語と乖離するわけではなく、反発することもなく、見事に溶け合っている。(つづく)2017/01/26
ほしけも
5
菊池がでてくると「おッ」ってなりますね。 成長著しく他のキャラを喰ってしまう勢い。 自由人の岩さんたちのナイーブさが 殺伐としてしまいがちな世界観のバランスをとってるなあ。 ひろしがボックをボッコボコにしてくれるのはいつの日か!2014/10/17
hana
2
表紙を見てもわかる通り、「こんなむさくるしい男どもの話、はもうこの巻でやめよう」。と思いながら血みどろの戦いに耐えていたのですが、最後の最後に思わぬ真実が!! 次も読まねばならぬか・・・。はぁ~菊池の存在がどうしても受けいられぬ。2017/07/10
シナモン
2
キマイラ化の止まらない大鳳。そしてキマイラ化の秘密を探る面々。今巻ではあまり大きな戦いはありませんでしたが、ラストで巫炎の口から驚きの言葉が!個人的には龍王院弘の復活を希望します。もっと登場人物が戦い乱れる様を読みたいっす。2012/10/07
S.F.River
0
高校のころ夢中で読んだ。5.0




