内容説明
いま府内を騒がしているのは“人を殺さず、蔵に傷付けず”という盗賊。父丈右衛門の「向こうがしの喜太夫ではないか」との助言に奔走する文之介だったが、先輩吾市が故あって獄中に入れられたうえ、鉄火娘さくらが現れ、てんてこ舞いに……。シリーズ第六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
12
《母‐図書館》うちの母が今お気に入りの作家さん。借りてこいと言われても、順番に借りられず悪戦苦闘。この親子同心魅力的。まわりの登場人物もなかなか素敵。2011/05/11
蕭白
4
長編っぽい仕上がりで、読み応えがありました。それにしても互一さんの位置づけが・・・。2015/10/22
nyaboko
4
あんだけ胸の詰まるような雅吉の転落っぷりがあっさり解決してなんだかなぁというカンジ。ただ最後カッコよく決めたにも拘わらず、オチが酷いことにwww これぞ文之助www どうにも締まらないのが彼のキャラクターのいいところなんでしょうね。お人良しなんだけど要領は悪くて若者らしい軽薄さもあって。続きも楽しみ。2013/03/04
kazukitti
3
んー事件そのものはいい感じなんだよね。探索の末に犯人を突き止めるというスタイルは実に捕物帳で、市井の人の情緒や人情の機微なんかもきっちりやってるし。ただ、やっぱこう所々風呂敷の畳み方が適当な部分を感じちゃうんだよね。新女子キャラ出すために親父の昔のつてで借金棒引きとか、本来切腹か改易、最低限隠居でおかしくないのにこっちも司法内部でのデッチ上げ揉み消し工作とか、「人情」で済む話じゃないんじゃないかしらって。鈴木テイストだと分かってはいても気になるんだよなぁw 無駄な喧嘩とかオチ一緒じゃねぇかwとかも。2015/01/16
みっちゃん
3
シリーズモノが続いていますが・・・。まだまだ半人前の主人公が読み進めていくうちに、成長していく様が面白くなってきました。事件と恋と親子の話が良い具合に溶け込んでいます。2010/05/14