内容説明
嘉三郎の仕組んだ罠にはまり、御牧父子と昵懇の藤蔵が入牢した。そして、お春は行方知れずに……。一刻も早く嘉三郎を捕縛すべく、丈右衛門は毒に使われた阿蘭陀渡りの薬肝神丸から、文之介は毒を盛られた味噌から事件の筋の絞り込みに精を出す。次々に汚い手を繰り出す嘉三郎を、御牧父子は追い詰めることができるのか? 怒りの一閃が疾る! シリーズ第11弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蕭白
6
事件が無事に解決してよかったです。2015/10/24
kazukitti
4
嘉三郎編終了。んー倅の成長とお春とのコトでひと波乱させたかったってことなんだろうけど、ちょっと大雑把過ぎんじゃねぇの?と思わなくもなく。少なくとも藤蔵が無罪放免になるんなら油屋だって獄門にする必要はなかったと思うんだよね。前例が出来た上での刑の執行までのカウントダウン的なドキドキ感が必要だったのはわかるけど、やっぱ主人公補正ひでぇwとしか言い様がない。親父の囮作戦とかお春の一人探索とか盛り上げる要素ではあったんだろうけど、滑ってる感は拭えなかったと思う。ところで堪兵衛も爬虫類徒歩目付とか思われたのかしらw2015/02/25
nyaboko
3
罠にはめられた文之介親子。行方不明となったお春を心配しつつ事件解決へと親子別の道から嘉三郎をとらえようと奔走する。二つの道が一つにつながるまでの過程は楽しかったけど、最後つながった…のかなぁ?w でもうどん屋の親父が解放された下りは「ああさすが年の功」と思いました。そしてお春が普通に戻ってきたのも、もっとドラマティックにすればいいのにと思いつつ、まぁ、こんなもんですよねとも(苦笑)長々続いた嘉三郎事件が解決し、さて次はどうなるやら。2013/04/03
仁
2
お味噌汁を飲んでみたいと思った…。それほどまでにおいしいって。親父殿も、孝行息子も見ていて清々しい。文之介と勇七の、毎度の殴りあり(今回は旦那が殴られただけだけど)、鋭敏な脳味噌、だったか、あのやり取りが軽快で、このシリーズの味。また続きを読みたい。気楽に読めて、ほんとに楽しいです。2012/01/19
さらちゃん
1
ストーリーを引っ張ったら終わり方が難しいと思ってたけど、案の定。お春の出奔も関係性がねー。ハラハラドキドキしたわりには、呆気なくて残念。2015/01/31