文春文庫<br> 鬼平犯科帳 〈15〉

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文春文庫
鬼平犯科帳 〈15〉

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥652(本体¥593)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167142674

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内容説明

二夜続けて、腕利きの同心が殺害された。その剣の手練は、半年まえ平蔵を襲った兇刃に似ている。あきらかに、何者かの火盗改方への挑戦だ。その目的は? あの大鴉のような男が向けてきた刃の凄さを思い返した長谷川平蔵は、湧き上ってくる闘志を押さえかねて思わず身震いした──正体不明の恐るべき強敵の登場に、じりじりと追い詰められる平蔵。亡き恩師・高杉銀平の言葉が思い出せれば、手がかりになるのだが……シリーズ初登場の長篇〈雲竜剣〉は、興趣満々の作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

109
シリーズ初めての長篇です。この後かなり長編が増えてきます。鬼平の剣の師と対等に戦った剣豪とその息子が今回はかなり存在感が最後まであります。ミステリーのような感じで最後まで黒幕というのがあまりわからない感じになっています。池波さんが映画が好きで、このような長編にはその映画のような作り方を入れているのではないかと感じました。2017/06/08

ポチ

62
短編には無い濃さがありました。同心や密偵達が総出演で、ハラハラドキドキとワクワクが詰まった推理小説って感じでした。伊三次がいたらなぁ!…。一気読みでした(^^)2017/05/14

s-kozy

55
15巻目にしてシリーズ初の長編。佐嶋忠介ががっちり脇を固め、左馬之助にも協力を依頼、笹やのお熊婆が重要な情報をもたらし、忠吾が意外に堅実な働きを見せる。もちろん沢田小平次や五郎蔵おまさ達は期待通りに立ち働くというオールスターキャストで盛り上がり、楽しめる長編。平蔵の剣客らしい面も際立ち、さらに伊佐次の不在を感じさせる総出演ならではの演出もある。読み応えをガッツリ感じる作品でした。忠吾に縁談があったり、辰蔵が追い詰められて少し必死になりかけたりとシリーズ後半への新たな展開も予想させつつ終わりとなりました。2014/11/09

ベルるるる

36
「沢田に伊三次をつけろ」と命じて、伊三次がいない事にハッとなる平蔵。命じられた与力の佐嶋はうつむく・・・。2016/09/27

小梅

32
特別長篇。優れた医者であり剣術者の堀本伯道…身のこなしに一分の隙もなく歩んでいながら、堀本伯道の姿には、えもいわれぬ正しい品格がある。と平蔵が思うほどの人物。盗賊の頭であるが一滴の血も流さず、頂いた金を貧しい人々の医療に使う。そんな人の息子が畜生働きをしていた。 同心の木村忠吾の成長ぶりが頼もしい。 長篇だったので勢い良く読んだ。2013/11/10

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