内容説明
斬り捨て御免の権限を持つ、江戸幕府の火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)の長官・長谷川平蔵。その豪腕ぶりは、盗賊たちに“鬼の平蔵”と恐れられている。しかし、その素顔は「妾腹の子」として苦労をし、義理も人情も心得ている。昔は大いに遊び、放蕩無頼の限りを尽くしたことも。テレビに舞台に、人気絶大の鬼平シリーズ第一巻は「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
188
実在した人物だったと東京に移り住んで跡地を発見して興味を持っていました。平蔵より盗賊やその女の方が光が当てられている感。良い?盗賊なんかに感情移入してしまったり、数年かけて調査して窃盗する計画を立てることに感心したりと、かなりの重厚な内容でした。じっくりシリーズ楽しみます!!2018/02/25
KAZOO
182
池波正太郎のこのシリーズを再読し始めました。というかもう4回目になります。この中には8編の短編が収められていて、いつもながら楽しませてくれます。2番目の話から鬼平が本格的に活躍していきます。かなり硬軟合いあわせもつ人物です。良くこのような主人公を作り上げたというか掘り当てた気がします。2017/04/24
yoshida
142
池波正太郎さんの著名なシリーズ。知ってはいましたが、シリーズ初読みです。火付盗賊改方の長である長谷川平蔵が、江戸の非道な盗賊を退治する。「剣客商売」シリーズとは異なりハードボイルドな作品。盗む側も人に乱暴せず、知られずに金品を得るという流儀があった。平蔵の時代、その流儀は崩れていた。夜に押し入った商家の人々を皆殺しにし根こそぎ金品を奪う。だからこそ、押込みを平蔵は厳しく取り締まる。平蔵に心酔し手下となる粂八や、岸井左馬之助も味がある。本作では哀愁ある「本所·桜屋敷」が特に印象的。じっくり読みたいシリーズ。2021/01/09
小梅
137
食べ物の描写は多くないのに、とにかく美味しそう(笑) 読了日が不明になっていたので登録し直し。2018/02/01
ぶち
118
読んでビックリ!人情と江戸情緒たっぷりな時代小説だと思っていましたが、違いました。タイトルに犯科帳とある通り悪人・盗賊の捕り物に終始しています。町奉行とは別の組織である"火付盗賊改方"という謂わば特別警察の長官が主人公なのですから、相手にするのは半端な盗人ではありません。もう、社会や人間の汚さ、惨さが描かれた小説です。一方、主人公である長谷川平蔵は、普段は温厚で優しいオジサンだが、悪人を前にすると躊躇なく斬りまくる人物として描かれていて、なかなかに魅力的に映ります。もう少し読み進めてみたいと思います。2020/02/15
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