内容説明
麻生宗太郎・七重夫妻に二人目がうまれた。いままで一人っ子で育ってきた花世はさみしさに、東吾を慕って「かわせみ」をせっせと訪れるが……おてんば花世が大きな子分をつくる「花世の冒険」。畝源三郎の長男・源太郎と花世が遊んでいると殺人事件に遭遇、幼い花世が思わぬ活躍をみせる表題作。江戸時代にもねずみ講が? 「江戸の節分」。そのほか「マンドラゴラ奇聞」「残月」「薬研堀の猫」「福の湯」「一ツ目弁財天の殺人」を収録する人情捕物帳シリーズ第19巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
39
花世と源太郎の巻と言ってもいいでしょう。源太郎が花世に振りまわされっぱなしなのが可愛かったです。ただ、好奇心旺盛なのは良いのですが、見ていて危なっかしく、ハラハラしました。2022/07/11
真理そら
19
花世と源太郎のお話の巻。マイペースの花世にふりまわされる源太郎が可愛い。2019/01/11
虫尾
8
幕末の殺伐とした世相を映すような被害者、事件、動機。 読んでいて暗澹たる気分になるのを崖っぷちで支えるのに花世、源太郎の子どもキャラクターを起用ってのはいかにも安易に違いないのだが、作者がそれを楽しんでいる雰囲気が作品に表れていてこっちもニンマリ。2010/10/21
sora
6
どの話も面白かったです。特に花世が出て来る話が大好きです。可愛いくて、大胆で子供らしく、思い切りが良くて、タイトルのかくれんぼはスリル満点です。源太郎も聡い子供だわ、安定の面白さ。東吾さんのようなイケメン中々居ないです。2023/01/27
gosuken
6
花世と源太郎の活躍が楽しい。「福の湯」で、東吾が親不孝する息子に一喝したシーンにも感動。2014/02/28
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