文春文庫 死刑台のロープウェイ

著者名：夏樹静子

文藝春秋（2012/05発売）

• ISBN：9784167184018
• NDC分類：913.6

内容説明

箱根のロープウェイで美貌の未亡人が殺害された。目撃者の証言と殺された当時の状況がときあかされるにつれ、捜査線上にうかびあがった容疑者は、なんと愛する夫だった──アリバイなき夫の無実を晴らそうとする人妻の執念とその隠された過去。空中のロープウェイで展開される戦慄のラストシーンが圧巻の表題作など、現代社会で一見平凡に安住するかに見える女性たちが、人知れずほのかに抱く野心と愛との葛藤を描いた女性心理サスペンスの傑作五篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[AZ]

さすがにトリックには時代を感じますが、心理描写には時代を超えた魅力があります。夏樹作品はかなり読み込んでいるのに、どうして今までこの作品を読んだことがなかったのか不思議。

2010/04/24

[ほっそ]

夫を信じつつも、裏切られる妻の深層心理がよく表現されていました。そして、意外な真実が隠されていたのです。面白かった

2009/08/10

[おさむん]

再読。最初に読んだのは３０年以上も昔ですが、今読んでも面白かった。夏樹静子さんの完読を目指します。

2018/03/09