文春文庫<br> 御宿かわせみ

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文春文庫
御宿かわせみ

  • 著者名:平岩弓枝
  • 価格 ¥740(本体¥673)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167168803

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内容説明

江戸情緒をたたえた捕物帳でロングセラーとなった、人気シリーズの新装版の第一作。大川端にある小さな旅籠「かわせみ」。若き女主人るいは、元・同心の娘。都市を行きかう人びとがひと時のやすらぎを求めて投宿する。ときに、表沙汰にできない厄介ごとを胸に秘めて……。誘拐、詐欺、敵討ちなど、大小さまざまの事件に巻きこまれながら、るいは恋人の神林東吾と協力し、解決の途をさぐってゆく。数度にわたりテレビドラマ化され、話題をとった人情譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

75
平岩弓枝さんを偲んで。小体ながら気持ち良い旅籠「かわせみ」の若女将るいは元八丁堀同心の一人娘。宿泊客が持ち込む事件を恋人の東吾とその友人・頼りになる旅籠の使用人達が人情家のるいを助けて「せめてもの」手を差し伸べる人情劇。事件は周囲の想いも虚しく悲劇に終わることも。人が人にしてやれる事なんてタカが知れている。でも「せめてもの」思いが届けと悩み走り祈る。この無力を承知で灯す光がこのシリーズの稀有で素敵なところと思う。幕開けの一冊なのでるいも東吾も若くぎごちなく愛のオーラに包まれてかわいい。弓枝さんありがとう♪2023/06/30

AKIKO-WILL

70
高田郁さんの時代小説を読んでから時代小説にハマり、他の時代小説を読みたくて、色々探していてこの平岩弓枝さんの時代小説シリーズに行き着きました。かなり長いシリーズだからきっと面白いはず!東吾とるいの関係も今度気になりますが、1冊に8編の話も入っていて、どの話も良かったです。ちょっとずつ読んでいきたいですね!2016/02/22

ALATA

51
今更だけど平岩さん初読み。NHKで昔ちょっと見ていて気になっていた。 旅籠「かわせみ」を舞台に同心の一人娘るいと幼なじみの神林東吾の恋模様や市井の事件を綴る連作集。八丁堀同心、兄の通之進や畝源三郎、かわせみの奉公人嘉助・お吉など皆いい味を出している。「宿屋というものは可笑しなもので、客が一組入っただけで台所も風呂場もいきいきと動き出す」ミステリー仕立てもあるが「卯の花匂う」「秋の螢」などの人情ものも良かった。★4 ※また、追っかけるシリーズが増えてしまった…2021/03/18

酔拳2

51
やっと読めたぜ、第一巻!たくさんシリーズあるからこれから読む者に困らんなw。御宿かわせみの女主人るいと同心与力の弟、東吾の物語。宿泊客がいろいろ事件に巻き込まれるけど、るいと東吾、友人同心源三郎がスパッと解決。るいはさ、気立てもよくて分別もあって、時には向こうっ気もあるんだけど、東吾のことになるとうぶい!驚くくらいうぶなんだけど。そんなにいい女って江戸時代にはいたのか?個人的は源さんがいい味出してると思います。2016/10/06

なる

49
大御所だけど未読の作家を読んでみようシリーズその13は平岩弓枝。御年89歳になる。江戸時代をテーマとした時代小説。あっちで捕物帳、こっちで剣客、どれだけの事件が起きているんだ江戸。シリーズ化している本作の第一弾は連作短編。通しての主人公は南町奉行所の与力で剣も達者な神林東吾。幼馴染かつ恋人のるいが女主人をつとめる宿「かわせみ」に入り浸れば、そこに泊まりくる客人が次々と事件を引き連れてくる、という塩梅で話は進む。親友である同心の畝源三郎のキャラクタが好ましい。番頭の嘉助も頼もしい好々爺で安心しながら読める。2021/07/18

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