内容説明
モンゴル族の統一をかけた大きな戦いに結着がつくも、敗れた者たちはそれぞれに生き延びる。その中には、命ある限りテムジンの首を狙い続ける者もいた。テムジンはモンゴル族統一後も、遊牧だけではない生活を見据え、積極的に動く。軍の南の拠点となるダイルの城砦を訪れ、さらに大同府へと向かう。大同府には、かつて一時期を過ごした蕭源基の妓楼があった。そこでテムジンは轟交賈の男と出会う。しかし、そのような状況下、草原を生きる者たちに激震をもたらす出来事が、ふたたびテムジンを待ち受けていた。好評第八巻。
目次
雪が孕むもの
青竜の日々
孤雲流れる
分水嶺
風の通る道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
34
【おきな書房】【速読】:逞しいモンゴル遊牧民族らしさが出てて面白かったですね。モンゴル平原を統一し。さらなる版図拡大に向け準備するテムジンと再起を目指すジャムカの一族もいて面白い。物語は愈々中盤に入っていくのだ。2025/05/26
クレイン
16
ケレイト王国の話があっさりと終わった。意外といえば意外か。結構嫌なキャラも多かったのに幕引きはあっさりとしていた。登場人物たちの退場も目立つようになってきたが、本作で特に感じるのは時間の流れである。作中で純粋な寿命で退場する人が多い。当たり前だが、人は時間の経過で寿命を全うするんだなと。これからも読み進めていく。2025/11/06
播州(markⅡ)
16
前巻の大一番の終戦処理から始まって、テムジンの領土が爆発的に増えた巻。テムジン=モンゴルの構図がほぼできあがる。すわ、ジャムカとの再戦か!?と思わせてからのケレイトの裏切り。見事な撤退描写の後のトオリル・カン視点のため、いっそ滑稽にすら見えてしまう。ケレイト大国まで傘下に加え、飛躍的に大きくなったテムジン。しっかりと準備を重ねてきた巨人が不意に立ち上がったという感想を抱く。鉄を切実に求めるテムジンに、今以上の激戦の気配を見る。さらば、蕭源基。金での父とも呼べる漢であった。2025/06/03
フク
13
#読了 草原の戦は新たなステージへ進み、力という言葉が意味するものがさらに広がっていく。 解説の筆力より腕力という言葉にもげるほど首肯した。 「食うまでは何もわからない」2025/07/07
majimakira
12
第八巻。過去最大級の戦が決着し、一方で敗者の長たちそれぞれの散り方・潜伏がまだこの先の波乱を孕むのかどうか余談を許さない。その後モンゴル族と共に親金国連合を形成したケレイト王国、トオリルとセングム親子の意外な動きにより更なる勢力変動が起こり、次なる敵はナイマン王国の大軍。目を離せない戦いが続く。後半では、またいくつかの避け難い別れもあり、一方でテムゲの婚姻、テムジンの長男・ジョチの一軍を率いる将校としての初陣など、胸踊るような若き世代の躍動も。九巻の前に小休止を入れる予定だが、早くもこの先が楽しみだ。2026/05/10
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