内容説明
モンゴル族の統一をかけた大きな戦いに結着がつくも、敗れた者たちはそれぞれに生き延びる。その中には、命ある限りテムジンの首を狙い続ける者もいた。テムジンはモンゴル族統一後も、遊牧だけではない生活を見据え、積極的に動く。軍の南の拠点となるダイルの城砦を訪れ、さらに大同府へと向かう。大同府には、かつて一時期を過ごした蕭源基の妓楼があった。そこでテムジンは轟交賈の男と出会う。しかし、そのような状況下、草原を生きる者たちに激震をもたらす出来事が、ふたたびテムジンを待ち受けていた。好評第八巻。
目次
雪が孕むもの
青竜の日々
孤雲流れる
分水嶺
風の通る道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
28
【おきな書房】【速読】:逞しいモンゴル遊牧民族らしさが出てて面白かったですね。モンゴル平原を統一し。さらなる版図拡大に向け準備するテムジンと再起を目指すジャムカの一族もいて面白い。物語は愈々中盤に入っていくのだ。2025/05/26
フク
12
#読了 草原の戦は新たなステージへ進み、力という言葉が意味するものがさらに広がっていく。 解説の筆力より腕力という言葉にもげるほど首肯した。 「食うまでは何もわからない」2025/07/07
播州(markⅡ)
12
前巻の大一番の終戦処理から始まって、テムジンの領土が爆発的に増えた巻。テムジン=モンゴルの構図がほぼできあがる。すわ、ジャムカとの再戦か!?と思わせてからのケレイトの裏切り。見事な撤退描写の後のトオリル・カン視点のため、いっそ滑稽にすら見えてしまう。ケレイト大国まで傘下に加え、飛躍的に大きくなったテムジン。しっかりと準備を重ねてきた巨人が不意に立ち上がったという感想を抱く。鉄を切実に求めるテムジンに、今以上の激戦の気配を見る。さらば、蕭源基。金での父とも呼べる漢であった。2025/06/03
Mzo
8
前巻の大決戦からどう話が進むのかと思っていましたが、そうなりましたか…。同じ敗者でも、同情したくなる者もいれば、さも当然としか思えない者もいる。後者の理屈もいろいろ書かれているのが面白いですよね。自分自身がそんな理屈を立ててないか、ひやっともするけど。2025/05/21
やま
7
草原を二分する戦いを制したテムジン、再帰をかけるジャムカ。ケレイト王国を交え混沌とした状況に。 2025/06/08
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