RM Re-LIBRARY (アールエムリ・ライブラリー) 33 国鉄冷蔵車の歴史国鉄冷蔵車の歴史

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RM Re-LIBRARY (アールエムリ・ライブラリー) 33 国鉄冷蔵車の歴史国鉄冷蔵車の歴史

  • ISBN:9784777055777

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内容説明

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既に290号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。シリーズ33巻目は、RMライブラリー第27・28巻「国鉄冷蔵車の歴史(上・下)(共に渡辺一策 著)」を復刻いたします。
 生鮮食品、特に我が国においては鮮魚の輸送用として発展を遂げた冷蔵車。その歴史は明治時代に遡り、遠洋漁業の発展と共に遠隔地にある港と大都市を結ぶ重要なライフラインを成していました。この冷蔵車の基本的な構造は、断熱材を厚く車体に巻き、冷却自体は主に氷を積み込んで行うもの。現代の冷蔵・冷凍トラックで見られるような、自車に冷蔵機を搭載する方法は日本では主流にはならず、氷曹と呼ばれる隔離されたエリアに氷を搭載したり、あるいは「トロ箱」に魚と一緒に氷を抱かせたりして長時間の冷却を実現していました。
 無論、発展の過程では様々な試行錯誤がなされ、氷曹の位置、有無などは歴史上たびたび揺り戻し的な動きが見られるのも興味深いところ。また、その構造上どうしても製造コストが高くなってしまうことに対し、簡易的な設備の車両がやはりたびたび登場しては中途半端な結果に終わるなど、その歴史はまさにドラマチックと言っても過言ではありません。
 冷蔵車の歴史に燦然と輝くのは高速貨車が用意された鮮魚輸送専用列車で、本書ではその歴史から運用、そして終焉までを詳細に説き明かしております。
 本書では黎明期の、図面しか記録に残されていない時代から筆を起こし、形式ごとの諸元表や新旧番号対照表など多数の資料、構造を説明する図版も豊富に収録。まさに冷蔵貨車の歴史全てを物語る決定版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

6
野菜などは冷蔵車ではなく通風車で運ばれたとあり、RMライブラリーでは通風車の特集がなく、貨車に精通した著者も多くは鬼籍入りしているため、今後通風車本が出る可能性は低いかもしれない。何せ貨物列車本と言ったら機関車運用ばかりで貨車のうんちくなどほぼない。さて、冷蔵車は「運が悪い」タイミングも多々あったことが分かった。何か開発すると偶然で道路の伸長によりトラック輸送に切り替わり当初の想定を発揮できない使用になったというもの。さらに順法闘争で損害。不運な車両は多々あるが冷蔵車はつくづくそれに翻弄され続けたと思う。2025/04/24

えすてい

6
国鉄の貨車の多くは民営化前に全廃となり、今日の貨車は事実上コンテナ車とタンク車を除けば、ごくわずかなホッパ車だけである。冷蔵車も民営化前に消え去り、事実上忘れ去られている感じでもある。日本の冷蔵車は鮮魚輸送に特化した仕様・運用であり、日本人の魚食を陰で支えてきた。一方で乳製品や枝肉の輸送にも用いられたこともあるようだが長続きはしなかったようだ。冷蔵車は原則として電源はなく、氷やドライアイスを詰め込んで冷蔵していたとのこと。清掃・傷害と賠償などの裏話も多い。冷蔵車も国鉄の順法闘争で消えたといっていい。2025/04/23

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