内容説明
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【特集】同和鉱業片上鉄道
『RM Re-Library(RMリ・ライブラリー)』は、『RM Library(RMライブラリー)』の品切れ・絶版の初期刊行号の中から特に反響の大きかったものを2~3冊分の合本として復刊していくシリーズ。
今号は、『RM LIBRARY』Vol.127・128を再編集した「同和鉱業片上鉄道」を特集。
同和鉱業片上鉄道 は、瀬戸内海に面する片上から山陽本線の接続駅である和気(わけ)を経て備前矢田(やた)、周匝(すさい)、吉ヶ原(きちがはら)、そして鉱山の町・柵原(やなはら)に至る鉄道であった。片上鉄道は1987年11月に鉱石輸送がトラック転換され、使命を終えた。1988年から約3年間の存続試行期間を経て1991年7月、廃止に至った。本誌では開業から廃線までの68年間のあゆみをお伝えする。
・カラーグラフ
・私が出会う前の片上鉄道
・出会いそして別れ
・施設と駅
・車輌
・片上鉄道年表
・車輌推移表
・今日の片上鉄道廃線跡
など
目次
表紙
目次
カラーグラフ
口絵写真
はじめに
私が出会う前の片上鉄道
出会いそして別れ
施設と駅
上巻のおわりに
口絵写真
下巻のはじめに
車輌
片上鉄道年表
車輌推移表
イメージカット
今日の片上鉄道廃線跡
あとがき
スタッフ
感想・レビュー
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えすてい
7
山陽地区のローカル私鉄の中で、大手非鉄金属会社の傘下にあり設備としてはローカル私鉄の中でも極めて良好な部類に入る片上鉄道。しかし、もともとが過疎地域ゆえ、旅客輸送は通学輸送が頼みの綱で、鉱山鉄道の貨物輸送の廃止は即命運を絶たせる。起死回生を図ろうとしたバブル期の「備前ヨーロッパ時代村」観光輸送構想もできるまでのつなぎで頓挫し万策尽きた。貨物輸送廃止は他ならぬ石油の副産物が一因だ。すなわち大気汚染のもととなる石油の硫黄分除去の副産物による硫黄生産により、わざわざ鉱石から硫黄を取り出す必要がなくなったのだ。2024/02/22