アンメット(11) ーある脳外科医の日記ー

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アンメット(11) ーある脳外科医の日記ー

  • ISBN:9784065315057

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内容説明

No Mans Land(ノー マンズ ランド):無人地帯。
それは、医学的に人がメスを入れてはならない領域――。

日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。そして患者の多くが何らかの後遺症と闘っている。

新たに綾野を迎えた丘陵セントラル病院。記憶障害のミヤビは、綾野の妻となった麻衣の口から、国際学会で三瓶と出会っていた過去を知らされる。キャリアを捨ててまで自分を救おうとしていた三瓶。その思いに背中を押される形で、ミヤビは
関東医大の大迫に記憶障害にまつわるカルテの開示を要求する。

そして明かされる、三瓶と大迫の道を分けた因縁――。

「片頭痛」「脳動静脈奇形」「髄腔内投与」「No Mans Land」のエピソードを収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

空のかなた

14
TVドラマのキーとなるシーンとリンクしているので二度楽しめる。大迫教授が三瓶先生の本質をミヤビ先生に語る。意識障害で寝たきりの奈緒ちゃんと、彼女はこちらの話している内容が聞こえていると思うと語る母親と、担当医であった三瓶先生のエピソード。奈緒ちゃんを救うためなら未承認薬を使うが、それにより自分の医師としての未来や協力者までも解雇等の処分を受けることを顧みず、僅かな可能性にかけて突き進んでしまう怖さを内包していると。ミヤビ先生にも関係するNML(ノーマンズランド)の手術の困難さのくだりも出てきて次刊へと。2024/06/27

ぽんだま

6
色々核心に迫ってきた。三瓶はすごいけど危険なところもあり、ミヤビちゃんの腕もすごい。片頭痛の辛さは本人じゃなきゃわからないからわかってくれる人がいるだけで救われる。2023/05/28

Decoy

2
医者の高い志と、汚い利己心。2024/05/31

れい

1
ノーマンズランド。人間の脳って本当に奥深い。2024/10/10

0
3.5 大迫教授が「教授に逆らって女の子1人救おうとする三瓶ってやばくね?」みたいな話をミヤビにするのだが、どう考えても自分の情けなさを露呈しているだけのような気がする。ミヤビのカルテを三瓶に見せないようにしていたのは、リスクの高すぎる手術に向かって暴走するのを防ぐための判断だったという一応の理屈か。それは表向きの理由で、西島にとって思い出されると困ることがあるとかもありそうだけどな。わずかな影にも光を当てる、というテーマがさりげなく繰り返されたのがよかった。2025/02/09

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