講談社文庫<br> QED ~flumen~ 月夜見

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講談社文庫
QED ~flumen~ 月夜見

  • 著者名:高田崇史【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 講談社(2019/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065174173

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内容説明

月を祀る神社で続く殺人事件。京都・月読神社で発見された女性の絞殺死体。翌朝には近隣の松尾大社で、女性の兄の死体が鳥居に吊るされる。京都を旅行中の桑原崇と棚旗奈々は、事件を取材中の小松崎良平に謎解きを請われる。古来、日本で、月が「不吉なもの」とされてきた恐るべき理由とは。QED新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

44
月を祀る神社起こる連続殺人の話でした。日本では月は不吉だと見ていたことを初めて知りました。この恐るべき理由を切り裂いていく作品だと思います。2023/06/28

miel

42
シリーズの中でも読みやすさ上位? 記紀にもほとんど名前しか出てこないツクヨミ。その正体は一体誰なのかと言えば名前すら隠されてしまったあの神、という事で楽しく読了。タタル説だと、神話に出てくる神様が3分の1くらいの数に減ってしまう気がする笑 神様水増し疑惑が湧くけど、実はこれが真相かもしれない気がしてきた。そしていつも通りの、貴族対庶民の構図。貴族という身分の傲慢さが現代に伝わる(正しいかどうかは別)歴史を作ってきたという都市伝説的な締めはブレない。これからもこの路線で陰謀論まで突き抜けて欲しいかも。2024/04/26

hnzwd

33
久々のQ.E.D.シリーズ本編。日本の歴史の謎に迫る本シリーズには、何となくこういう事かな、と思っていた歴史をグルっと反転させられます。今回は、秦氏と月読命。素戔嗚尊、天照大神と同時に生まれたのに、ちょっと地味な印象でしたが、、はー、そう来ましたかー!!という感想でした。歴史と連動して起きる犯罪もいつもより大きめ。トリックは、、まあそこを楽しむシリーズではありませんし、ラストの無常感を出すのには成功してるかと。2019/11/29

マッピー

22
QEDシリーズの外伝的なflumenなのでしょうがないのかもしれないけれど、ミステリとしての出来は今一つ。謎多き月読命の謎を解くというのが、この作品のテーマであることはわかる。でも、殺人の動機がそのようなものならば、もっと周囲の人から変人扱いを受けているはずだよ。そしてエピローグの前の自殺と、エピローグでの自殺。「あんたたち、何したかったのよ!」と思ってしまった。特に前の方の自殺ね。事件的になんの意味もない行動。奈々と崇を入院させるために自殺したんですな、彼女は。…作者、どうした?2025/10/20

LUNE MER

20
本書の時点で結論づけられる月読尊の正体と伊勢神宮等にある月読宮の作りとの不整合が気になる…(-_-;)。著者の作品群では同一のテーマが何度も取り上げられて、悪く言えばネタの焼き直しでマンネリ化している面があるとも言えるが、ところどころアップデートされていたり、より包括的な視野の下で整理し直されて考察が微修正されていたりすることもあるので、いつの日かこのモヤモヤが解消される日が来るといいなぁ✨(自分でも考えてはいるものの、材料が足りないのかセンスが足りないのか…)2022/07/12

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