講談社文庫<br> QED 竹取伝説

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講談社文庫
QED 竹取伝説

  • 著者名:高田崇史【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 講談社(2011/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062753470

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内容説明

「鷹群山の笹姫様は……滑って転んで裏庭の、竹の林で右目を突いて、橋のたもとに捨てられた」。不吉な手毬唄が伝わる奥多摩の織部村で、まるで唄をなぞったような猟奇殺人事件が発生。ご存じ桑原崇が事件の謎を解きつつ、「かぐや姫」の正体と『竹取物語』に隠された真実に迫る。大好評シリーズ第6弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

340
殺人事件パートがどんどん装飾的で陰惨なものになってきてるなと思っていたら、なんと今回は手鞠唄になぞらえた見立て。これは楽しみ…と読んでみたら、主要メンバーがいつも通りお酒を飲みながら駄弁っているシーンがほとんどで、いたっていつも通りの展開。設定を活かす気がないなら見立て殺人なんてやらなきゃいいのに…と思いつつも、かぐや姫の蘊蓄は結構楽しかった。ただ、こちらの謎解きも今回は成功しているとは言い難く、良くいえば大胆、悪くいえば説得力に欠ける。しつこいようだが、わざわざ手鞠唄まで用意する必要はなかったのでは…。2021/10/20

nobby

143
シリーズ第6弾は竹取物語。誰もが知るSFな昔話に隠された騙りは何とも興醒め極まる…奥多摩で続く猟奇殺人と数年おきに起こる“魔のカーヴ”での事故死、そこで歌い継がれる不吉な手毬唄、そして笹姫様の祟り…確かに最後には事件と繋がるも、圧倒的に印象に残るのはかぐや姫の正体や七夕との符合!様々な言葉に隠された裏に驚愕するばかり。熊野は『くま奴』吉野は『悪し奴』出雲は『出蜘蛛』といった地名の由来に憤り、兎は『宇佐妓 』ワニは『王仁』ネズミは『不寝見』という動物の例えに感嘆、竹に笹に翻弄させられつつ朝廷の歪曲に怯える…2021/10/03

chantal(シャンタール)

81
【愛のQED】今回も色々と勉強させてもらいました。「語り」は「騙り」、為政者の言うことを簡単に信じちゃいけないわね。因幡の白兎の話もさもありなんだし。そして出雲の国は大和政権にほんとに虐められてきたんだな・・佐太神社の御忌祭、こんな懐かしい言葉をここで聞くとは!お話の舞台は奥多摩だけど😅今回は実際の事件と歴史ミステリーがうまく絡んでた気がする。スルスルと読めてしまった。安定の面白さだった😊2021/07/16

ポチ

59
かぐや姫の話がこんなに哀しい事だったなんて…。そして何故、タイトルが竹取物語なのか、分かったような分からないような、もう一度読まないとダメかな。薀蓄は面白く良かった(^^)2016/10/16

kana

56
QEDシリーズ2冊目はかぐや姫を題材に扱った作品にしました。竹取物語の背景の血なまぐささはおどろおどろしさを通りこして壮大すぎて感動してしまいます。竹と鉄と水銀と機織りにそんな繋がりが…!ミステリーとしても、真相はあっさりで、その動機は私には理解不能でしたが、トリックは祟になぜ答えがわかるのかという点を含め、納得感がありました。奈々ちゃんは相変わらず理解力抜群で好奇心旺盛でお酒に強くてかわいい。今はとても出雲に行きたいし、それまでに再読して情報を整理したいし、バーでギムレットやホワイトレディを飲みたいな。2014/05/11

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