内容説明
茨城県の山中にある寂れた神社の宝物庫にあった陶製の大瓶の一つから、
膝を抱える体勢をとった古い白骨死体が発見された。
その話を友人のフリージャーナリスト、小松崎から聞いた桑原崇は、
大瓶と神社の祭神に興味を抱き、棚橋奈々を含めた三人で茨城へ向かうのだった。
警察や郷土史家らが出入りするなか起きる新たな殺人。
その死体もまた瓶に入れられていた。
QEDシリーズ長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
23
こちらも文庫版で再読です。今回は東北三社について!! 前々から行きたいとは思っている神社が沢山出てきているので、個人的には嬉しかったです。ただ…この本を読むと純粋にパワースポットだと喜べなくなるんですよね。歴史には必ず裏があるというのは理解しているつもりですが…特に閉鎖的な村などのしきたりにはやるせなさを感じてしまいます。2024/11/14
空のかなた
23
護国寺と増上寺、寛永寺の三ツ葉葵の三寺で二等辺三角形を作り、真ん中に位置する江戸城を結界で守った。今回は常陸国=常世の国(あの世)にある古の謎を紐解いていく。鹿島神宮奥宮と鳥栖神社、香取神宮奥宮も直角二等辺三角形の結界をなしている。しかもわざわざ807年に勅命で遷座してまでその結界を作り上げた。その中央の外浪逆浦に封じ鎮魂ている怨霊が浮かび上がる。人柱、人身御供、猿田彦神と安曇磯良、阿弖流爲、日本武尊の后弟橘姫の入水の真意と恨み辛みの詩、御頭祭の真意。あまりに情報量が多過ぎて古事記から読み直したい。2024/06/23
マッピー
16
全体の7~8割が古代史や神社等の蘊蓄で、さすがに飽きる。 現実の事件も、江戸時代の話、最近発見された戦後すぐのものと思われる白骨死体の話、村の古老の話等とりとめがなくて、読んでいても集中が続かない。一応これがシリーズの最新作なのだけど、この続きは多分もう読まない。因縁のありそうな薬剤師仲間とか、毒草師とか、タタルの中学時代の恩師とか、人間関係が広がった割にはその後の展開もないし、多分どこまでも日本史の暗部を深掘りして終わるのではないかと思うので。2026/01/03
イシカミハサミ
13
今回の舞台は鹿島神宮。 “神宮”を冠する最古の神社は 伊勢神宮 香取神宮 鹿島神宮 の3つだったということで、 これは何もないわけがない。 東のほうの考察は 鎌倉時代くらいの話が中心な気もするし、 個人的に好きな有史以前の時代の東の動向は まだまだ深掘りしてほしいところ。2024/06/28
九曜紋
10
高田崇史のQEDシリーズの最新作。舞台は茨城県、常陸国。またか、と思う。縁があるときには読む作品にもなんらかの影響が及ぶもののようだ。井沢元彦が「逆説の日本史」シリーズにより、「井沢史観」を確立させたように、高田崇史にも「高田史観」を認めるべきかもしれない。井沢作品はノンフィクション、高田作品はフィクションという違いはあるものの、膨大な史料に基づき導き出された「言霊信仰」と「怨霊への畏怖」という基軸は共通するものがある。高田作品、可能な限り遡って読む!と決めた!2024/05/19




