フラジャイル(15)

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フラジャイル(15)

  • ISBN:9784065172483

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内容説明

病理医とは、直接患者と会うことなく病気の原因を調べ診断を下す医者だ。同僚の医師は岸京一郎についてこう語る。「強烈な変人だが、極めて優秀だ」と。患者・作山紀子の標本を見た、岸の指摘。それにより、大家族である作山家と未来の医療が出会うことに!医療は、病理は、ゲノム(遺伝子)に行き着いた。これまで不可能だった治療が、可能なものになる可能性が見えてきた。すべてが実現するのは100年後かもしれない、でも未来はもう始まっている。「未来は始まっている編」スタート!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

63
今回はゲノム医療がテーマ。遺伝子の研究で医療の未来が大きく変わってきていることが描かれていた。原因が解明されることは重要だけど分かり過ぎてしまう怖さもある。遺伝だからの一言とどう向き合うのか。そんな中でも医者と患者の信頼関係の大切さは変わらない。少女の叫びは患者や患者の家族がなかなか口に出せない本音だと思う。諦めも後悔もしたくないから湧き上がる理不尽さ。それに対する岸先生の言葉からは医者としての真摯な気持ちが伝わってきた。新キャラの円さんがまた強烈でいい感じ。2019/09/23

くりり

41
遺伝子治療、新薬と患者と医者、「癌は治る病気」と言われてるけど、「有効な治療法を作れていない」ことも多い。そして、ここでJS1がくるのか...2019/11/13

くたくた

31
気がついたら出ていた15巻。コミック進行早し。今回は遺伝子治療最先端。あるガン患者にピンときて遺伝子検査を勧める岸センセ。結果は家族性の遺伝子変異。5割の確率で遺伝する。治せない病気なのに、診断だけはついてしまうのは厳しい。発症の可能性の予測は人生を豊かにするのか、辛いモノにするのか。。。特効薬の開発に邁進する臨床の研究者たち。そしてまた登場するJS-1。こう来るか〜、ここで絡んでくるのか〜?なんかすごい。

毎日が日曜日

27
★★★★ 遺伝子治療の可能性。技術が進歩することの功罪。2019/09/22

ムーミン2号

19
「ゲノム編」のスタート。今回はリンチ症候群がテーマだが、未来のために新しい治療を始めるものの、その癌患者には効かなかった。「医者はよってたかって癌の特効薬一つ作れない。そのくせできない無能を現実だ事実だって押しつける」と詰る患者の孫娘に岸先生は「それは有効な治療法を作れていない僕たち医者と医学者全員の責任だ」と深々と頭を下げる。この真っ当さは何なんだろう? と虚を突かれるとともに、保身に走るわが身を振り返る。そして最後は「JS1」へと流れていくので、またまた間瀬さんの登場か? 次巻は10月刊行。楽しみ。2019/10/05

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