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内容説明
内外から高い評価を受ける、壮望会第一総合病院緩和ケア科。このチームを一から作り上げた医師・稲垣。彼を師匠と仰ぐ医師・朝加飛生は、自らの至らなさを痛感する日々を過ごしていた。苦闘する朝加は、生涯忘れることがない患者・岩城と出会う。新章「死ぬまで生かす訓練編」開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyah
43
これは良い。何度も泣いた。/壮望会第一総合病院緩和ケア科。医師稲垣の下、猪突猛進な医師朝加飛生は稲垣と同じようにできないもどかしさを感じていた。そこで担当したのが、神経膠芽腫再発した岩城。「死ぬまで生かす訓練編」。こういう事が皆にできるとよいね。/私の周りでは、ホスピスも本当に末期にならないと入れてくれない。辛い。2023/10/08
ネギっ子gen
37
【緩和ケア医の大事な仕事:時間をかけてゆっくりと聞く。開かれた患者さんの心と対話していく】冒頭から、(少女漫画定番の!)食パンを口に咥え走る人物が――。お久しぶり登場の朝加飛生27歳専攻医。緩和ケア科に移って憧れの稲垣先生の下で修行中。朝加が、若い頃は(前座止まりの)落語家だった患者・岩城と出会う、「死ぬまで生かす訓練編」開幕!稲垣は指導医として、悩める朝加に語りかける。「会話の仕方、そういうテクニックはいくらでも伝えられる。でも、患者さんの魂に迫る方法は、言葉で伝えられるようなものじゃないから」と――⇒2024/05/03
くたくた
32
緩和ケア。朝加せんせいのだいぼうけん編。前巻は大スペクタクルな感じだったけど、ひたむきに人に向き合う、医療に向き合う。こういう話は胸にくる。私、死ぬのを楽しみにしてるんだよね。人が死んだ後に何があるのか、無いのか。魂はあるのか。死後に行くところはあるのか、三途の川や綺麗な花畑はあるのか。死は人生最後の大冒険だと思って、楽しみにしようと思ってる。人生に一番最後まで残るはずの「怖いこと」が無くなったら幸せなことだと思う。そしてそれは宗教でなくても出来るんだよねえ。
ムーミン2号
22
かつて、一人で走り過ぎていたお医者さんだった朝加先生が、緩和ケア医としての成長を見せていくストーリー。本巻では全部で4話が収録されている。メインキャストである岸先生・宮崎先生(いずれも病理医)はほとんど出演はないが、朝加先生が先輩緩和ケア医である稲垣先生がそうしているからと、お悩みを岸先生にぶつけてくる。このストーリーに絡めてくるのが落語の「芝浜」で、途中で「芝浜」の簡単なストーリー紹介もあるからわかるんだけど、何かで落語を聞いていた方がより分かるかも。次巻に続く。2023/09/24
ゆーり
18
涙が止まらない。真っ直ぐなヒーロー志願者、朝加。乾さんのゲーム、すっごく納得できる。何がその人にとって1番大事なものか。このゲームを覚えておこう。テンプレはない。テキストもない。そんな仕事をこなす緩和ケアの先生たち。私の最期の時にも、こんな先生たちが近くにいてくれたらいいのになぁ。2024/01/06