内容説明
進行する環境破壊―われわれは,いかにしてこの環境を保全すべきか.環境破壊と持続可能な経済的発展というジレンマを抱えた問題を,「社会関係資本」という新しい視座を導入し,経済や社会との関係のなかで位置づけなおす.狭い意味での「環境保全」という枠組みを超えて,「環境」と「発展」の概念の更新をもめざす画期的な試み.
目次
目 次
はじめに
Ⅰ 環境と経済──対立か共存か
第 1 章 経済学は環境をどのようにとらえてきたか
1 資本主義経済システムと環境
2 環境と経済の相互作用──経済学からのアプローチ
第 2 章 「持続可能な発展」とは何か
1 発展とは何か
2 「強い持続可能性」と「弱い持続可能性」
3 経済・社会・環境の持続可能性
4 発展概念の豊富化とセンの「潜在能力」概念
Ⅱ 自然資本としての環境と社会関係資本
第 1 章 「社会資本」論から「社会的共通資本」論へ
1 「資本」とは何か──フィッシャーの資本概念
2 「私的」資本から「社会」資本へ
3 自然資本としての環境
4 社会的共通資本概念の再定義
第 2 章 「社会関係資本」と持続可能な発展
1 「社会関係資本」とは何か──資本概念のさらなる拡張
2 社会関係資本と人的資本
3 ブルデューの社会関係資本概念──社会批判の視角
4 社会関係資本と市民社会論
5 社会関係資本の蓄積と減耗──政府機能の構造変化
6 経済のグローバル化と社会関係資本
7 社会構造変動と社会関係資本
第 3 章 持続可能な発展のための公共政策
Ⅲ 基本文献案内
あとがき
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Nさん
ああああ
まあい
令和の殉教者