内容説明
家事手伝いの地味な娘に訪れた、洗練されたドクターとの静かな出会い。
両親の死後、ペーシェンスは大叔母姉妹に引き取られた。大叔母が投資に失敗して財産をほとんど失ってからは、住み慣れた屋敷を引き払い、今はつましい年金暮らしをしていた。そんなある日、空いた屋敷をしばらく借りたいという話が舞い込んだ。しかも借り手のオランダ人外科医ユリウス・ファン・デル・べークは、執筆に専念するため、雑用係としてペーシェンスを雇い入れたいらしい。彼女は未払いになっている請求書の束を思い浮かべ、仕事を引き受ける。でも、執筆中は完全に静かでなければならないと要求するなんて、きっとミスター・ファン・デル・ベークは暴君のようなご老人ね。ところが現れた雇主は、にこりともしないけれどハンサムな男性で……。■英国のありふれた日常風景の中で繰り広げられる穏やかなロマンスを綴った人気作家、ベティ・ニールズの選集第10弾をお届けします。無愛想なのに魅力的な外科医に雇われ、図らずも心を奪われていくヒロイン。しかし、彼の周りには美しい女性が大勢いて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
ベティーさんらしい日記風の作品です。そしてあいも変わらずいい年をして好意を抱いている女性に対し、けんもほろろの態度を繰り返すヒーロー。今回はまだヒロインをねずみと例えながらも心の中で惹かれたくない、気になる…と葛藤しているだけましかも。他の作品で友人の女性にヒロインをねずみみたいだと口にしてたこともあったからねぇ。可愛い作品ではあるけれど、地味な女性と設定してはいるものの、毎度もこんな服が欲しいあんな服が欲しいとか、妙にブランドの服にこだわるというつましさの中に物欲が強いのがベティーヒロインの特徴ですね。2016/10/27
アクアマリン
1
読んだ後、優しい気持ちになれる。ベティは好きです。地味なヒロイン。最後まで、ヒーローに愛されていることに気づかない。健気。ヒーローは、ドクターでお金持ち。いつもの安定したお話し。2020/03/03
森のウサ子さん
1
電子書籍にて。なんとなくタイトルに記憶があり、紙で読んでる気がしなくも無い。と思いつつ読んでみたら、中身は全然記憶ないわー未読だったかーと思ったら、半分くらいで既読だったわと記憶が蘇りました。と、どーでもいーことを書いてしまうくらいベティのテンプレ。ヒロインが分別がありつつ辛辣なところがあって魅力的。ヒーローはにぶちんだけれどそれほどもったいぶったところが無かったのでイライラ度は低めでした。2017/06/26
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