内容説明
冷たい雨に打たれた娘の上に、さらなる咎めの雨が降る……。
ロンドンの病院で病棟看護師長を務めるジョゼフィンは、ある雨の日、田舎道を散歩中に危うく車に轢かれそうになった。彼女の目と鼻の先で急停止したその高級車には、気位の高そうな年上の男性が乗っていた。ジョゼフィンが思わず非難すると、相手はあろうことか、突っ立っていた彼女に非があると言い、冷たい一瞥をくれて走り去った。憤りを覚えながらも、彼の美しい顔がジョゼフィンの脳裏に焼きついた。2日後、出張する医師の代理の人物ユリアスが勤務先に現れたとき、ジョゼフィンは心臓が止まりそうなほど驚いた――彼こそ、先日彼女を轢きそうになったあの男性だったのだ!
■雨の日の出会いで良くも悪くも心に残っていたユリアスと信じられないような再会を果たしたジョゼフィン。彼の一挙手一投足に胸を高鳴らせる自分に戸惑いますが、あるとき意外なほど優しい笑顔を見せられ……。ベティ・ニールズの不朽の名作をお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokoroko
4
雨の日の出会いは最初のページだけであとはベティの典型的なお話。オランダ人のハンサムってどんな顔なのって検索したけれどイマイチわからない。沢山、彼女の本よんでるけれど鷲鼻で背が高くて30過ぎというのが思い浮かばない。表情もいつも変わらないのでこんなやつ好きになるのかなと思っちゃう。オランダ人で裕福。資産家って何で富を形成したのか第2次世界大戦の時ナチに没収されなかったのか。今考えると(考えちゃだめなんだけど)おかしいわね。ベティの小説大好きだからつっこみどころ満載で良いの2016/06/14
akiyuki_1717
2
いつものべディーさんです。ベティーさんのヒーローって自分の気持ちを全く表に出さず、ヒロインを苛々させたり、わざと傷つけるようなことを言うんだろう。意図せずしてか、精神的s男ばかりですよね。そしてヒロインはM女です。べディーさんの育った時代もあるんだろうけど、とにかく高級な服を買うことにどのヒロインも結構な執着心があって、口では贅沢とか、身分違いというけれど、すぐに買っちゃうし、それほど感激する様子もなく身につけるところが、なかなか図太い性格のヒロインです。なんせ結婚の動機が、このまま独身は嫌だからって何?2016/06/18